プロボクシング日本ウエルター級タイトルマッチ10回戦は3日、東京・後楽園ホールで開催される。同級王者の坂井祥紀(32=横浜光)が、同級1位で元WBOアジア・パシフィック・ミドル級王者の能嶋宏弥(28=薬師寺)との初防衛戦に臨む。2日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、66・0キロでパスした能嶋に対し、坂井は66・5キロでクリアした。
坂井は今年4月、重田裕紀(ワタナベ)との同級王座決定戦で2回TKO勝ちし、3度目のタイトル挑戦で日本王座を奪取。19歳で単身メキシコに渡って約10年間、米国とメキシコで計36試合もファイトした「逆輸入ボクサー」となる。メキシコ仕込みの独特なリズムと高いガードで前に出ながら強烈なパンチを打ち込む。
「(能嶋選手は)やさしそう。良いファイトができそう。いつも通りの調整ができた。相手がどうきても自分のボクシングがしたい」と平常心を強調。王座奪取よりも難しいとされる初防衛戦となるが「意識しないようにしている。本当に1戦1戦決まったら、全身全霊でやるつもりなので。良い試合をお見せしたいと思う」と言葉に力を込めた。
一方、挑戦者の能嶋は2階級上となるミドル級でWBOアジア・パシフィック王座を獲得し、世界ランクも手にしている。同王座返上し、主戦場となるウエルター級で日本王座を狙う。7月には4泊5日の日程で大阪に出げいこし、坂井対策を練ってきた。能嶋は「またアジアとは別の1のタイトルとなる日本王座。価値あるものだと思っているし、取りたいです」と気合を入れ直した。
所属ジムの元WBC世界バンタム級王者薬師寺保栄会長からは「『左ジャブをたくさん出すように。スタミナ勝負になるから後半』と言われている。しっかり自分のボクシングを崩さずいければいいと思う。チャンスがあれば倒したい」と両拳を強く握っていた。