新潟で開催される恒例の格闘技イベント、プロ修斗公式戦「越後風神祭り11」が3日、新潟市の万代島多目的広場で開催される。
選手でSAI-GYM(新潟・燕市)の代表も務めるフェザー級YOKOSAI(45)が今大会を最後に現役を引退。プロ、アマ合わせて21年の選手生活を締めくくる。そのタイミングで、同ジム入門14年目のフライ級本多“弥彦”直樹(30)がプロデビューを果たす。最初で最後の、師弟そろっての勝利を目指す。
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引退試合、YOKOSAIは第1試合(5分×2回)でムテカツ(ゴンズジム)と対戦する。「早く終わらせて、ご飯を食べたいです」と現役最終戦を前にしてもリラックスした様子。試合では持ち味の打撃で倒しにいくつもりだ。
修斗を含めた総合格闘技やブラジリアン柔術などプロ、アマを含め通算104戦74勝(5KO、26S=1本)29敗1分け。02年ピロクテテス新潟に入門してから21年のキャリアを誇る。現在は10年に立ち上げたSAI-GYMの代表を務め、4日には見附道場(新潟)もオープン予定で、指導者として腕を振るっている。
師匠で越後風神祭りを主催するピロクテテス新潟の風田陣代表(52)に今大会の参戦を促され「タイミング的に、ここで最後にしようと決めた」。プロ修斗の通算成績は3勝6敗で、3勝はすべて1回KO勝ち。6敗もKO、S負けが5と倒すか倒されるかのスリリングなスタイルが売りだ。ただ、5月の児山佳宏戦では判定負けした。「倒しにいくのではなく、判定勝ちを狙っていた。これではプロとしてどうかな、と」。節目に来たことを感じた。
SAI-GYMには子どもから大人まで約130人の会員がいる。その中から今大会メインを張るフェザー級岡田達磨(23)ら若手も成長し、リングを下りる流れには納得している。「最後も自分らしく1回で決着をつけます」と笑った。【斎藤慎一郎】
○…本多はプロの初リングに出番は第3試合(5分×2回)。相手の一杉芳樹(駿東修闘クラブ)を「寝技がうまい」と警戒しながら、鍛えてきた打撃戦をイメージする。20代からプロを目指したが、当時の基準は全日本アマ選手権上位。最高成績は東北、北信越選手権での準優勝2回にとどまりで基準に届かなかった。その基準が緩和され、14年目の今年3月、プロ審査で資格を取得。「本当は全日本を取りたかった」とアマでの心残りもあるが「練習は絶対におろそかにしない」と妥協はなかった。
6月に自身が経営するプロテインバー「SSスタンド」を開店させた。午後5時30分まで会社で勤務後、店頭にも立つ。練習は午後8時から。その中でデビュー戦に向け、11キロの減量も行い「正直、きつかった」と苦笑いする。
高校生だった10年SAI-GYMに入門。「やんちゃだった」とジム通いが滞っていたが、社会人になり、競技に集中し始めた。師匠のYOKOSAIはやんちゃ時代に「待っているから」と辛抱強く電話をくれた存在だ。同じ大会出場はこれが最初で最後。勝利が恩返しになる。
◆YOKOSAI(本名・横山朋彦=よこやま・ともひこ)1978年(昭53)3月1日生まれ、新潟・燕市出身。新潟工では野球部。専大北海道短大では札幌学生リーグ2部優勝。卒業後、02年にピロクテテス新潟に入門し、修斗を始める。06年の全日本アマ修斗選手権ライト級優勝。07年6月にプロ修斗デビュー。19年にブラジリアン柔術の黒帯取得。178センチ。
◆本多“弥彦”直樹(ほんだ・やひこ・なおき、本名・本多直樹)1992年(平4)10月5日生まれ、新潟・弥彦村出身。弥彦中ではバスケットボール部。三条商在学時の10年にSAI-GYM入門。16年北信越アマ修斗選手権フェザー級3位、20年北日本アマ修斗選手権フライ級準V。23年3月修斗トライアウトマッチ後にプロ昇格。ブラジリアン柔術青帯。168センチ。