元五輪金メダリストの内柴正人が桜庭和志の長男に敗れ男泣き「自分が何者であるか言えるように」

桜庭大との試合後、会見で感極まる内柴(撮影・滝沢徹郎)

<組み技格闘技:ReBOOT~QUINTET4大会>◇10日◇横浜アリーナ

04年アテネ、08年北京オリンピック(五輪)柔道男子66キロ級2大会連続金メダルの内柴正人(45)が、涙した。

内柴はIQレスラー桜庭和志(54)プロデュースの組み技格闘技イベント「QUINTET」で、桜庭の長男・大世(たいせい)と75キロ級契約スペシャルシングルマッチで激突。ヒザ十字固めで一本負けを喫した。試合後のインタビューに登場。「試合やってみると、大世君に対して、出来たこと、出来なかったこと、全て終わって、抱えているものを全て払拭して、楽しめた思いという気持ちです」と試合を振り返った。

今後について問われると「彼は仕事を辞めて、格闘技に打ち込んでいると、すてきな話をされて…。僕は…。それをする勇気が…」と言葉を詰まらせた。そこから涙腺が崩壊。「今現在は、お風呂屋さんで働いて、地域の人にお風呂を提供する側で、ポンプが壊れれば修理するし、油の汚れを落とし、妻がつくった柔道場の指導にも協力して、地域の柔道、柔術を広めていきたい気持ちで日々生活しています。僕は柔道のライセンスもないし、グラップリングは新人の大世君に負けてしまう情けない人間ですけど、いつかね、自分が何者であるか、はっきりと自分の口で言えるように、1つは僕を支えてくれている人、過去に別れたっきりで会えていない家族に、まだ出来ているぞって気持ちで、今できることを精いっぱいやっています」とあふれる涙を抑えることは出来なかった。