プロボクシング東日本新人王ミドル級準決勝で注目対決が実現する。15日、東京・後楽園ホールで、浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(64)の長男・赤井英五郎(28=帝拳)が、ドラマ時代劇「水戸黄門」の格さん役などを演じた俳優伊吹吾郎(77)の孫・伊吹遼平(27=三迫)が決勝進出を懸けて拳を交える。14日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミット72・5キロでパスした伊吹に対し、赤井は400グラム少ない72・1キロでクリアした。
5月に東日本新人王初戦でデビューした伊吹の試合を会場で見ていたという赤井は「パワーがあると思う。そのパワーを受けすぎないように。タイプは自分と似ているがゆえに気をつけないといけない。練習したパンチが当たれば、それがKOパンチになる。相手を観察し、対応できればいいと思う」と2戦連続KO勝ちへの意識を高めた。
3度目の新人王挑戦となる。アマ8勝(4KO・RSC)6敗、そしてプロでは2勝(2KO)2敗とキャリアを積んできた。赤井は「左を多彩に使いたい。パワージャブを先にあててびびらせたい」と戦略プランも明かした。両者の親族が有名人ということについて「家系では考えていないし、伊吹さんも同じだと思う。家系が大きいと陰に隠れてしまうので、自分を輝かせるに必死だと思う。そういう意味では共感できる部分もあるし、違ったものを抱えて戦ってきているので、怖いところもある」と警戒することも忘れなかった。
一方、5月に2回TKOデビューを飾って勢いに乗る伊吹は「この試合への自信はある。やってきたことをそのまま出せれば勝てると思う。くっついてでも前に出ていこうと思う」と闘志を燃やした。試合への意気込みを示すためにシルバーヘアに整え、祖父からも「頑張れよ」と短い言葉で激励を受けているという。
赤井との注目対決に向け、伊吹は「ジム内で『どうせやるなら注目度がある方がいいね』と話していた。(赤井との準決勝が)決まった時に盛り上がるなと高揚感がありました。ただ選手という点で言えば正直、思うことはない」と冷静な気持ちになってリングに立つ姿勢を示した。
赤井英和、伊吹吾郎はドラマなどで一緒に仕事している関係。2人とも試合会場に応援に駆けつける予定となっている。