<プロボクシング:東日本新人王準決勝>◇15日◇第2日◇東京・後楽園ホール
「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(64)の長男・英五郎(28=帝拳)が、3度目の東日本新人王挑戦で初めて決勝進出を果たした。ミドル級準決勝で、ドラマ時代劇「水戸黄門」の格さん役などを演じた俳優伊吹吾郎(77)の孫・遼平(27=三迫)との注目対決に臨み、3回2分11秒、TKO勝ち。東日本新人王制覇に王手をかけ「ほっとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
1回に伊吹の猛攻撃を受けて先にダウンを喫したが、動じなかった。「アマチュアを含めてダウンを取られたことなかった。取られてからボクサーっぽいなと。取られるのは良くないですが、ボクサーにちょっと近づいたかなと。それからの立ち上がりでパニックにならなかった。細かい技術と気持ちが出せたと思う」と振り返った。
2回から左右ボディーへの連打、さらに顔面にも左右両フックで攻め続けて反転攻勢。3回には連打で前に出て、アッパーからラッシュで攻め続け、伊吹陣営の棄権で逆転TKO勝利となった。序盤から連打で攻められることは想定内だったものの「相当な突進力でした。サプライズはなかったが、体は強い。あとは練習したことは何もできず、ロッカールームで(トレーナーらに)しかられました」と苦笑した。
ラストチャンスの3度目の挑戦で、ついに東日本新人王決勝に進んだ。「試合を止めてくれたから命拾いしたような試合。僕が止められてもおかしくなかった。この前の試合に勝った時も運が良かった。今回も運が良かった。よりラッキーになるためにより練習している。ラッキーを手にいれるのは努力を積んだものだけだと思う。これからも淡々と練習して(技術など)身につけていきたい」。
11月3日に東京・後楽園ホールで予定される同級決勝では、昨年7月の東日本新人王同級初戦で対戦し、2回TKO撃破しているマッチョパパ一基(34=協栄)と拳を交える。赤井は「昨年負けていて燃えるところもあると思う。また初めてやるような気持ちで練習していきたいと思う」と気を引き締めていた。