ボクシングの元世界2階級制覇王者でIBF世界フェザー級5位の亀田和毅(32=TMK)が6日、フェザー級(リミット57・1キロ)転向初戦に向けて東京都内で前日計量を57・0キロでクリアした。7日に東京・大田区総合体育館で行われる「3150FIGHT」で、IBF世界フェザー級2位決定戦と銘打たれた12回戦に臨む。対戦相手の同12位レラト・ドラミニ(29=南アフリカ)も56・9キロで一発パスした。
和毅は「減量でパフォーマンスを発揮できない部分もあった。階級を上げてどこまで通用するか。明日は自分でも楽しみ」。
そのサポートをするのが、国内では16年ぶりの現場復帰で、セコンドにつく父の史郎氏(58)だ。
「スパーを見る限り和毅は変わっとるよ。パワーついたから。どれだけ力を見せられるか楽しみ」
史郎氏は07年10月、次男・大毅(現KWORLD3ジム会長)が世界初挑戦した内藤大助戦での度重なる反則を指示したとして、JBCからセコンドライセンスの無期限停止処分を受けた。さらに10年4月、長男・興毅(現プロモーター)がポンサクレックを相手に初黒星を喫したWBC世界フライ級統一戦後の発言をめぐりJBCは資格取り消し処分。JBCが管轄する国内のプロボクシング興行から事実上の永久追放だった。
亀田家は「息子として父の名誉を回復したい」という興毅氏を中心に“おやじ”の復権へ動いてきた。トラブルもありながらWBCからトレーナーベルトを授与されるなど、指導者として史郎氏の評価は高い。2年前に史郎氏のトレーナーライセンスを申請。また昨年2月に亀田3兄弟が国内で試合ができなくなったと訴えた控訴審判決で亀田側がJBCに勝訴と過去の“闇”を晴らす流れで、今年7月にライセンスが交付された。
国内では活動できなかった間も、メキシコに渡って和毅の指導を行うなどしてきた。それだけに「気持ち入るわな」と言い、「一緒に練習してきたし、チームとして役割があるけど『おやじが横におってくれるだけでいい』と言ってくれたしな。声をあげるとかはもうないよ。(チーフ)セコンドの声が小さかったら、俺が伝えるけどな。山びこ体勢やな」。
久々に再結成する父子タッグ。和毅が目標に掲げる3階級制覇へ、おやじも精いっぱい後押しする。【実藤健一】