兄弟同時王座統一の重岡兄弟に「ヨネクライズム」担当トレーナー町田主計氏が亡き師の教え注入

町田主計トレーナー(2023年9月28日撮影)

ボクシングのミニマム級ダブル世界戦は7日、東京・大田区総合体育館で行われ、重岡兄弟がそろって王座統一と初防衛に成功した。IBF暫定王者の弟銀次朗(23=ワタナベ)が無効試合となった1月以来の再戦で正規王者ダニエル・バラダレス(29=メキシコ)と拳を交え、5回2分15秒、レフェリーストップによるTKO勝利。また、WBC暫定王者の兄優大(26=ワタナベ)も正規王者パンヤ・プラダブシー(32=タイ)に3-0の判定勝利し、勝利のリレーで兄弟同日の王座統一を成し遂げた。

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重岡兄弟を担当するワタナベジムの町田主計トレーナー(49)は17年8月に閉鎖となった名門ヨネクラジムでの指導経験が長い。世界王者5人、30人以上の日本王者、東洋太平洋王者を育成した故米倉健司会長のもとで11年間、トレーナー業を学んだ。「米倉会長が指示した練習の順番を間違えるだけで毎日、怒られていました」というスパルタ教育のもと、プロボクサー育成のノウハウを学んだ。

同トレーナーの手腕にも「ヨネクライズム」がちりばめられている。同会長にはジャブとボディーの重要性を説かれ「僕の担当する選手には、この価値観をぶつける」と明かす。相手にダメージを蓄積させ、攻撃の幅を広げる2つのパンチ。「大事な攻撃パターンです。ヨネクラジムの頃、セコンドでジャブとボディーの指示を出すと、米倉会長がニヤって笑うんです。忘れられない」。今年4月に亡くなった「師匠」の魂を継承している。

◆町田主計(まちだ・ちから)1974年(昭49)6月17日、埼玉・飯能市生まれ。現役時代は協栄ジム所属。06年にヨネクラジムでトレーナーに転身し、日本フェザー級ユース初代王者の溜田剛士らを育成。同ジムが閉鎖される17年8月まで務めた後、ワタナベジム渡辺均会長の誘いを受け同ジムのトレーナー就任。血液型A。