プロボクシングWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)が12月26日、東京・有明アリーナでWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)との4団体王座統一戦に臨むことが25日、正式発表された。
同日、横浜市内のホテルで記者会見。テレンス・クロフォード(米国=スーパーライト級&ウエルター級)に続く史上2人目、アジア初となる2階級の4団体王座統一を狙う。会見に同席した所属ジムの大橋秀行会長(58)は「試合をやるたびに最近(の井上)は歴史的な1戦になる感じだが、今回はモンスター伝説の新たなる始まりになる。そういう印象を持っています」と言葉に力を込めた。
大橋会長は井上の意向に沿い、来年以降のスケジュールを想定している。タパレスに勝ち、スーパーバンタム級で4団体王座統一した後も、数試合は同級で防衛戦を続けていく方針。再来年以降にはフェザー級で5階級制覇を狙う流れだ。同会長は「井上はライト級近くでも通用する」との考えから、本場米国に乗り込んで米トップスター選手とのビッグマッチを組むことも頭にある。「モンスター伝説の新たなる始まり」という言葉には、そのような意味が込められている。
今回のタパレス戦実現に向けた交渉も素早かった。タパレス陣営の申し出を受け、大橋会長は即座に7月25日の統一王者スティーブン・フルトン(米国)-井上尚弥戦のリングサイドにタパレス、交渉窓口となるMPプロモーションのショーン・ギボンズ社長らを招待。同会長は「フルトン戦に(井上が)KOで勝った時、タパレスが試合後会見に出席するから言われたのですが、僕がリングに上がってくれと言い、タパレスがリングに上がってくれた。それで(対戦が)ほぼ決定した感じ。リングに上がってくれて本当に良かった。すぐにギボンズ氏と話をして、それでほぼ内定している状態でした」と振り返った。
タパレスは日本人と3選手、のべ4試合を戦って3勝1敗と勝ち越し。日本でも2勝している。21年7月に練習拠点を米国に移してからは家族と離れて暮らし、トレーニングに集中。大橋会長は「印象はだいぶ変わりました。昔と今のタパレスはまったく別人のように強くなって。うまくなっている印象です」と警戒していた。