【RIZIN】鈴木千裕、ケラモフを下からのパンチ連打!失神KO勝利でキックと二刀流王者に

ケラモフとの決戦に勝利し、チャンピオンベルトを掲げる鈴木千裕(RIZIN FF提供)

<RIZIN:LANDMARK 7 in Azerbaijan>◇4日◇ナショナルジムナスティックアリーナ(アゼルバイジャン・バクー)

RIZIN初の海外興行で、フェザー級タイトルマッチ(66・0キロ)に挑んだ鈴木千裕(24=クロスポイント吉祥寺)が大きなことを成し遂げた。

鈴木は“アウェー”で王者ヴガール・ケラモフ(31=アゼルバイジャン)と対戦。1回開始早々にワンツーからのタックルでテイクダウンを奪われたが、下から渾身(こんしん)のパンチ連打。これがケラモフの顔面にもろにヒットし、同選手の意識が飛んだ。するとレフェリーが試合をストップし、鈴木の勝利となった。

鈴木は試合後、マイクをつかむと「オレはアゼルバイジャンに来て、アゼルバイジャンが大好きになりました。人は優しく、ごはんもおいしくて、すごく良い場所だと思って。ここで試合ができることが本当に光栄なことで。日本を背負ってここに来たので、今回こういう結果で勝つことができたのは本当にうれしいです」と歓喜の表情を見せた。

そして「試合前、僕がパフォーマンスでいろいろ言いましたけど、ほんとリスペクトを持っているので、ケラモフ選手に。心の底から格闘技で戦って勝ちたかったので、ケラモフ選手、アゼルバイジャンを盛り上げてくれて本当にありがとうございます」とケラモフへの感謝の言葉も口にした。また鈴木はファイトマネーの一部をアゼルバイジャンに寄付することも明らかにした。

キックボクシングKNOCKOUT-BLACKスーパーライト級現役王者でもある鈴木はABEMA PPVで生中継された大一番で第5代RIZINフェザー級王座を手に入れ、野球の大リーグで活躍するエンゼルス大谷翔平ばりに二刀流の王者となった。

これには解説を務めた総合格闘家・川尻達也も「言葉にならないってこういうことなんじゃないですか。ありえないですね、下からのパウンドでKOって。見たことない。記憶にないですね、僕は。それをこのアウェーのアゼルバイジャンでのタイトルマッチでやっちゃうっていう。すごい瞬間を見てしまったんじゃないですか、僕たちは」と感嘆の声を上げていた。