【ボクシング】亀田史郎氏&パッキャオ支えたフェルナンデス氏迎え「和毅再生工場」本格稼働

復活を目指す「シン・チーム和毅」の右から、亀田史郎氏、和毅、パッキャオのトレーナーを務めたフェルナンデス氏(撮影・実藤健一)

「和毅再生工場」が本格稼働した。ボクシングの元2階級制覇王者でIBF世界フェザー級7位の亀田和毅(32=TMK)が、父の史郎トレーナー(58)と元世界6階級制覇マニー・パッキャオのトレーナーを務めたボボイ・フェルナンデス氏(49)を迎えた「シン・チーム」として12月から再スタート。13日も大阪市内のTMKジムで2人の指導の下、練習に打ち込んだ。

和毅は10月7日、フェザー級転向初戦で南アフリカのドラミニと対戦し、判定1-2で敗れた。「今までは自分のやり方でそれなりに勝ってきた。キャリアも積んで、これぐらいで勝てるだろうと何となく思うようになったが、前回の試合でそれは完全に打ち砕かれた」と言う。

「おやじ、頼むわ」と史郎氏に救いを求めた。今年7月に日本ボクシングコミッション(JBC)からトレーナーライセンスが交付されたが、約16年のブランクがあり、年齢も重ねた。史郎氏は「体力的にはきついよ」と本音をもらす一方、「必要としてくれるなら俺もやるしかないやん」とその手をがっちり握った。

パッキャオとは合宿に行った先で交流があり、フェルナンデス氏とつながった。パッキャオとは幼なじみで、トレーナーとしても20年以上のキャリアを持つ。その手腕から吸収するものも大きい。和毅は「おやじと2人、新チームやな。いい感じですよ」と話す。

「前回の試合が終わって自分は後がない。いくしかない。そこはおやじとも意見が一致した」。史郎氏は和毅のボクシングを「ゼロにした」という。練習はとにかく前に出ながら、ボディー打ちが中心。「和毅の今まではただのボクサー。もっとアグレッシブに。ファイターでもあるし、ただ前に出るにしても武器がないとあかんからな。あとは“亀田ガード”で相手のパンチを殺しきる」。和毅も狙いを理解した上で「アグレッシブにいかなあかん」と意思を固めた。

次戦は来春に予定される。年明けに海外から強豪選手を呼び、スパーリングを積み重ねる計画。IBFでは7位にとどまったが、史郎氏は「ランキングなんて関係ないよ。だれも勝てない、えぐいぐらいの和毅を作る。そのポテンシャルは十分に持っている」。和毅も「新スタイルで結果を出せば、ランキングは後からついてくるもの」と同調した。

32歳、ボクサーとして残された時間は限られる。和毅は「来年はホンマに勝負やな。しっかり勝っていって、ベルトをとる」。生まれ変わっての3階級制覇へ意欲をたぎらせた。【実藤健一】