<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇23日◇東京・後楽園ホール
ライトフライ級で東軍代表の磯金龍(23=大橋)が全日本新人王となった。西軍代表の上蔀哲汰(20=S&K)との決勝に臨み、1-1(40-36、37-39、38-38)のドロー決着ながらも特別ルールにより優先点で勝者扱いとなった。大橋ジム5人目の全日本新人王となった。
サウスポー対決で、磯金はジャブからの左ストレートで先制。2、3回に左ストレートを浴びたものの、フィジカルを生かして前に出て攻め続けた。磯金は「根性を出した。自分が前に出たら行けると思った。勝ちたかったが、勝てなかったので悔しい部分もある」と振り返った。3年前、大橋ジムに入門するため、出身地の愛知・名古屋から横浜に引っ越し。「新人王になろうと決めて横浜に出てきたのでうれしい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
元高校球児。名古屋出身ながら「1人で生活してみたくなった」と石川県の強豪・津幡高野球部に所属していた。卒業後、故郷に戻って専門学校に通っていた際、K-1の元3階級制覇王者武尊の試合動画を見て格闘技にあこがれた。地元でボクシングジムに通いながらも首都圏に出て、ボククサーとして勝負することを決断。「その時、知っていたジムがワタナベジムと大橋ジムの2つだった」(磯金)という。K-1スーパーバンタム級で絶対王者として君臨していた武居由樹がK-1を卒業し、大橋ジムでボクシング転向することも引き金となり、所属ジムを決めたという。
決勝が引き分けとなり、プロ戦績は2勝(1KO)1分けとなった。全日本新人王となって日本ランキング12位に入るが、磯金は「まだ4回戦(C級)なので経験を積まないといけない。少しずつ積み上げ、日本王者を目指していきたい。最終目標は世界王者なので」と将来像をイメージしていた。
◆磯金龍(いそがね・りゅう)2000年(平12)10月7日、愛知・名古屋市出身。小学校から野球を始め、石川・津幡高野球部に進学し、遊撃手だった。21年に大橋ジム入りし、22年8月にプロデビューし4回判定負け。23年に東日本新人王に初挑戦し、同11月に東日本新人王に。身長165センチの左ボクサーファイター。