「騒乱の時代は始まったばかり」WBOバンタム級王者モロニーが初防衛成功

<プロボクシング:WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇13日(日本時間14日)◇カナダ・ケベック市センター・ビデオトロン

WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)が初防衛に成功した。同級7位サウル・サンチェス(26=米国)の挑戦を受け、2-0の判定勝利を挙げた。3回には偶然のバッティングで右目尻をカット。それでも、流血しながら左フックを次々と着弾させた。中盤以降はボディーアッパーでスタミナを削りながら攻勢。激しい打ち合いを制した。

モロニーは「サンチェスは戦士だ。私はWBOバンタム級王者であることを誇りに思い、王座防衛するためには何でもするつもりだった」と挑戦者をたたえながら王座を守り切った感慨に浸った。

バンタム級は昨年1月に井上尚弥が4団体のベルトをすべて返上。その後、WBA王者に弟の井上拓真(大橋)が就き、2月24日には東京・両国国技館で元IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との初防衛戦を控える。また同日には、3階級制覇を目指す中谷潤人(M・T)がWBC世界同級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦する。IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)への指名挑戦権を持つのは同級1位西田凌佑(六島)となる。日本人を中心に“戦国時代”と言える階級となる。

モロニーは「『騒乱』の時代は始まったばかりだ。そしてケベックのファンは素晴らしかった。後半のラウンドはタイトルを守るために十分に努力したと感じている」と決意を新たにした。契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社の関係者によると、2度目の防衛戦は母国オーストラリアの可能性があるという。モロニーは「オーストラリアのファンの前で防衛戦をやりたい」と意欲を示していた。