<RISE(ライズ)175>◇14日◇東京・後楽園ホール
メインイベントでRISEスーパーフェザー級(-60キロ)王座戦が行われ、挑戦者の元K-1ワールドGPスーパーフェザー級王者・大雅(27=TRY HARD GYM)が判定3-0で王者チャンヒョン・リー(31=韓国)を下し、RISEでは初のタイトルを獲得した。
大雅は1Rにいきなり強烈な左ストレートをリーの顔面にヒットさせ、リズムをつかんだ。その後、意表を突くバックブローも当てて、完全にリーの出はなをくじいた。
2R以降はリーも反撃。王者の方が手数は多かったが、大雅は右フック、左ストレートを中心に的確に有効打を積み重ねた。
相手がコツコツとボディにパンチを集めてきても、最後まで失速せず、5Rをフルに戦い抜き、判定3-0(50-49、50-48、50-47)。文句を言わせない内容で王座を手にした。
大雅は試合後「ホント、正月なくて(苦笑)、ここまで頑張ってきたので。やっと年が明けるかなって感じです」と笑顔を見せた。終盤にさしかかるにつれて疲労もたまってきていたが、王者に疲れを悟られないように「最後まで絶対に自分の方が強いって信じて」戦い抜いた。
大雅が会場に向かっている時、28日に有明アリーナでONEフライ級キックボクシング世界王座戦に挑戦者として臨む武尊からLINEが来たという。「『今日頑張ってね、絶対大丈夫だから。気合入れろ』みたいな感じで来て。武尊くんに『気合入れろ』って言われたら、さすがに恥ずかしい試合はできないと思って」。武尊の言葉を胸に戦い、勝利という最高の恩返しを果たした。
大雅は昨年6月、武尊とともにフランスで試合を行い、勝利した。「久しぶりにああいう本物の選手と一緒に行って。やっぱりオレはこうだなっていうふうに、本当に気持ちが変わったんで。本当に本物を目指して、世界で1番になりたいと思います」。ここまで来る間にはファンから「もう無理だ」「引退しろ」などと言われたこともあったという。だが結果で健在ぶりを証明。世界一を目指し、まだまだ戦い続ける。【千葉修宏】