プロボクシングWBC、WBO世界ライトフライ級1位岩田翔吉(27=帝拳)が、世界再挑戦へ“シン・岩田”を披露する。元IBF世界ミニマム級王者レネ・マーク・クアルト(27=フィリピン)とのライトフライ級8回戦(20日、東京後楽園ホール)を翌日に控えた19日、都内で日本ボクシングコミッション(JBC)で計量に臨み48・8キロでクリア。「今まで見せたことのない部分を見せて勝つ。明日、見せる」と、自らの進化に手応えを感じていた。
22年11月にプロ10戦目でWBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑戦したが、ヒットアンドアウェーの王者を捕まえきれずに初黒星を喫した。その悔しさをバネに、昨年4月の再起後は攻撃力に磨きをかけて2連続KO勝利。「負けたからこそ、人間としても、ボクシングでも成長できた。すごくプラスに考えています」と振り返る。
クアルトは昨年4月に現IBF世界ミニマム級王者の重岡銀次朗(ワタナベ)と暫定王座決定戦で対戦して9回KO負けを喫しているが、初回に右ストレートでダウンを奪っている強打者。「重岡との試合も見ました。アグレッシブでパワーもある」と警戒はしている一方で「対戦できることがうれしい」と、打撃戦は臨むところ。
クアルト戦は世界再挑戦への扉を開く、重要な一戦になる。「(23日に世界挑戦する)ユーリ阿久井くん(元日本フライ級王者)らをパートナーにずっとスパーリングをやってきた。トレーニングの強度を上げてすごく心も体も強くなった。攻撃のバリエーションも増えた」と岩田。世界仕様に進化した自分をリングの上で見せる。それが待ち遠しいようだった。【首藤正徳】