ボクシングのダブル世界戦(23日、エディオンアリーナ大阪)に向けた記者会見が21日、大阪市内で行われた。WBA世界フライ級王者のアルテム・ダラキアン(36=ウクライナ)は“チーム一丸”で王座を防衛し、戦火に苦しむ祖国ウクライナに勇気を与えることを誓った。
同級王座を6度防衛中のダラキアンは、同級1位のユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)の挑戦を受ける。日本での防衛戦に「場を与えていただき感謝している。チャンピオンベルトを必ず持って帰る」と宣言した。
祖国は22年2月にロシアの侵攻を受け、戦火はまもなく2年となる。ダラキアンも大切な人の命や家が失われるのを身近に体験した。当然、練習相手を見つけるのも苦労。プロモーターのユーリ・ルーバン氏が奔走し、メキシコ人のスパーリングパートナーを見つけ出した。練習パートナーは空襲警報のサイレンにおびえながらも、ダラキアンに協力してくれた。「皆が助けてくれた。周りの人のサポートがあった」と感謝し、「自分のボクシングを見せていきたい」と意気込んだ。
ルーバン氏も、日本の支援に感謝を表明しつつ「ウクライナ国民にとって、どの勝利も大きな意味はあるが、勝利を持ち帰るのが勇気、元気を与えると思う。勝利で励ましたい。必ずベルトを持ち帰りたい」と必勝を誓った。【阪口孝志】