無敗の格闘家でボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)が21日、転向3戦目(23日、エディオンアリーナ大阪)に向けて大阪市内のホテルで試合前最後の記者会見に臨んだ。バンタム級とスーパーバンタム級の間のウエートとなる54・8キロ契約体重8回戦で拳を交えるWBA、WBO世界バンタム級14位のルイス・ロブレス(25=メキシコ)と初対面。初KO勝ちへ強い意欲を示した。
これまでに能登半島地震で被災した石川県に対し、10日に個人で500万円、15日には所属ジムなど関わる関係者たちと協力して1000万円の寄付を行ったことを自身の公式X(旧ツイッター)で報告していた。TEAM TENSHIN名で所属先の帝拳ジムや、キック時代の所属先TEPPENジムなどの賛同を得て寄付金を集めたという。この日の会見では「僕のモットーというか、心の中で困っている人だったり、大変なことがある人にすぐ手を差し伸べなければならないと思っている。口だけでなく、しっかりできることが大事なのじゃないかなと思い、募金の行動させていただいた」と明かした。
SNSなど通じ、那須川に続く形で子供たちがお年玉で寄付したことなどの報告が届いたという。また20、21日と大阪市内で自身のグッズを販売するPOP UP STOREを出店し、売上金も寄付することになっている。「そういうために知名度はある。久しぶりに有名で良かったと思いました」と振り返った。
また転向3戦目に向け「金のパワーはすごいというじゃないですか」と金箔(きんぱく)ふりかけでご飯を食べたことを明かした。自身のインスタグラムのストーリーを通じて金箔(きんぱく)ふりかけを味わっている姿をアップしたところ、製造会社から連絡が入り、商品が送られてきたそうだ。那須川は「たまたま石川県の(製造)会社でつくっていた。ちょうど寄付した後だったので、狙っているみたいになっちゃいますけど。全部リンクしていました」と不思議な“縁”を感じたという。
「日本が大変な時、格闘技は日常に必要か必要じゃないかと言われればいらない」と率直に口にするが、もちろんプロボクサーとしてファイトを続けることに変わりはない。「僕だけでなく、みんなでしっかりと興行を盛り上げてもらって、戦うことの素晴らしさをみなさんに伝えていきたいと思う。お客さんがたくさん来て、熱狂を与えられると思う」と気合を入れ直していた。