【ボクシング】那須川天心が転向後初KO勝ちへ「進化見せないと」関西ではKO率100%

「LIVE BOXING6」の会見に臨む那須川(撮影・前田充)

ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)が“KOの関西”で、転向後初KO勝ちを狙う。23日にエディオンアリーナ大阪でWBA、WBO世界バンタム級14位ルイス・ロブレス(25=メキシコ)との54・8キロ契約体重8回戦を控え21日、大阪市内で会見。キック時代にKO率100%だった相性の良い関西で、求められている結果を披露する。また、同日に世界戦に臨むWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(32=BMB)と、WBA世界フライ級1位ユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)もともに会見に出席した。

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世界ランカーから初KO勝ち-。那須川の覚悟が言葉ににじみ出た。ロブレスと初対面し「好戦的で攻めも守りも何でもできるファイター」と強さを認めつつも、KO奪取への貪欲な姿勢は十分。「1戦、2戦と進化した姿は見せられたと思うが、全員が満足するような試合がしたい」。転向3戦目。何を求められているかは分かっている。

「キック時代から本当に全部を出して通用しなかったことがない。相手によって変えられるタイプでもあるし、相手によっていろいろな動きができる。強い相手であればあるほど(力を)出せるのが僕の強み」

関西マッチは相性抜群だった。キック時代の通算戦績は42勝(28KO)でKO率66・6%だが、関西に限ると3勝すべてKO勝利と100%。今回の会場のエディオンアリーナ大阪でも2戦2KOだ。20日に大阪入りした那須川は言った。

「街中が応援してくれる感覚がある。めちゃくちゃ応援して、声をかけてくれる。東京の比じゃないぐらい。言われるのは大阪人っぽいね、と。ノリとか雰囲気的に。アットホームでうれしい」

10日の公開練習では「KOする詐欺はやめようと思う」と口にした。試合が2日後に迫り「ずっと(KOできるように)準備してきた。進化を見せないと。みんなの見方的にもいいのでは。世界ランカー相手にそうなるのはおかしくなっていると思うが、問題はない」とうなずいた。得意の関西で心身のボルテージを上げ、ボクシング初KO勝ちを披露する。【藤中栄二】

○…能登半島地震で被災した石川県に向け、那須川は個人で500万円、所属ジムと協力して1000万円を寄付した。「困っている人だったり、大変なことがある人にすぐ手を差し伸べなければならないと思った」と意図を説明。また試合に向け「金のパワーはすごい」と金箔(きんぱく)ふりかけのご飯を味わった姿を自身のSNSで公開すると石川県の製造会社から商品が送られてきたという。那須川は「全部リンクしていました」と不思議な“縁”を感じていた。

○…那須川が「猪木魂」を秘め、ロブレス戦に臨む。「技術が高い選手とやった時の方が強くなるというか。『風車の理論』ではないけれど、そういったところを持っている」と故アントニオ猪木さんが著書などで提唱したロジックを活用する姿勢。またKOを逃した場合を問われると「やる前から負けること考えるヤツいるか、ではないですけど、やる前からそこは考えていない」と苦笑。猪木さんの“名言”を引用し、KO勝利に集中する姿勢を示した。