ボクシング転向3戦目で初KO勝ちした那須川天心(25=帝拳)が、今春予定の次戦で初の10回戦に挑む。WBA、WBO世界バンタム級14位ルイス・ロブレス(25=メキシコ)を3回終了TKO撃破した一戦から一夜明けた24日、大阪市内で会見。所属ジムの本田明彦会長(76)は、次の試合が初めてのバンタム級となる可能性も示した。
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早くも転向4戦目を見据えた。那須川は「ダメージもそこまでない。少しだけ休み、コンスタントに試合したい。試合に勝る経験値はない」とキッパリ。傷ひとつない笑顔で、早期の次戦実現を希望した。
前夜、バンタム級への挑戦を口にした。「それを見据えての体づくりをしてきた。減量でいったら一番楽だった。脂肪を削る作業で食事節制し、すごくスムーズにできた」と手応え。本田会長は、次の一戦で日本王座と同じ10回戦に臨ませると明かした上で「次は54キロ(契約)か、バンタム級もある」との見通しを示した。
当初、次戦は6月以降を計画していたが、まだ試合会場の予約ができていないという。同会長は「本当に会場がないが、後楽園ホールなら予約できるのでやるかもしれない」と説明。本人の意向に沿って前倒しした3~4月ごろに“聖地”で4戦目を組む可能性も示唆した。
世界ランカー撃破で、世界挑戦可能な世界ランキング15位以内入りが濃厚な那須川は「ランカーになっても、いきなり世界はどうかなと。地域王座、日本一を証明とか、タイミングを見て1つの形として挑戦したい」と意欲満々。格闘技時代からのプロ公式戦は、区切りの50連勝に到達した。「振り返ってみれば、ずっと勝っている。勝ち続けるのは一番難しいことだと思う。ずっと負けないために毎日、生きている。格闘技だけは負けなきゃいいやと」。ボクサー那須川も勝利をこだわり、走り続ける。【藤中栄二】
◆バンタム級の現状 日本王座は、王者だった堤聖也(角海老宝石)が今月上旬に世界戦準備のためベルトを返上し空位。同級1位富施郁哉(ワタナベ)と同2位杉本太一(勝輝)との王座決定戦が基本線となる。東洋太平洋王座は、王者フローイラン・サルダール(フィリピン)が今月26日に母国で前王者栗原慶太(一力)とのダイレクトリマッチによる初防衛戦を控える。世界では、WBA王者井上拓真(大橋)が2月24日に東京・両国国技館で初防衛戦に臨む。同興行ではWBCバンタム級王座に前WBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人(M・T)が挑戦する。またIBF1位西田凌佑(六島)とWBA1位石田匠(井岡)は、ともに指名挑戦者となっており、日本人を中心に激戦区の階級だ。