ONEフライ級キックボクシング世界王座戦で王者スーパーレックに敗れた武尊(32)に、K-1の先輩、魔裟斗氏(44)が「マイナス理論」が大事だと強調した。
魔裟斗氏は自身のYouTubeチャンネルを更新。武尊-スーパーレック戦を振り返り「良い試合だったね。武尊の試合で解説した中で一番、見応えのある試合だったね」と話し、自身の採点は、3Rを武尊が取った以外はすべてスーパーレックが10-9の合計49-46だったと説明した。
「3Rが最大のチャンスだった。ボディーは確実に効いていたし。あそこで武尊は倒しきりたかった。あのワンチャンスが取れなかったのが」と勝負の分かれ目について言及した。
その上で「でもスーパーレックは強かったね。ローキックが最初の1Rからガンガン入ってたもんね。2Rか3Rで武尊の足、真っ青だったもん。ローを効かせてからの4R、5Rはうまい膝のカウンター。うまく戦ったよね」と王者をたたえた。
魔裟斗氏はK-1時代の3Rだったら、武尊はローキックをもらっても相手をパンチで倒しきっていたと説明。だがONEの王座戦は5Rで、しかも相手が世界最高峰のスーパーレックとあって、もっと繊細に相手にローを蹴らせないようにする必要があったと強調した。
魔裟斗氏も現役時代「ローなんて絶対効かない」と思っていたところ、アンディ・サワーのキックを何発ももらい、足の踏ん張りがきかずにパンチに力が伝わらなかった経験があるという。
そして「マイナス理論」を提唱。「今回、試合が終わった後に『これ以上(自分を)追い込むことはできない』という話をしてたけど、ここからは武尊はマイナスにしていくんだよ。必要ないものはそぎ落とし、大事なものだけ集中して短い時間でやるトレーニングに変えていくと、オレはまだ武尊は強くなると思う。引退をにおわせてたけど、まだやれる。まだ強くなれるんじゃないかという気がした」とエールを送った。
武尊にはまだONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)という倒すべき相手がいると指摘。「まだやる相手がいるんだよ。ロッタンという。今やめるのはもったいないと思うな。まだ強くなる可能性もあるし」と現役続行を勧めていた。