プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)が8日、横浜市内の所属ジムで初防衛戦に備えて練習を公開した。24日、東京・両国国技館で同級9位で元IBF世界スーパーフライ級王者のジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)の挑戦を受ける。練習ではシャドーボクシング、サンドバッグ打ちなどを報道陣に披露し、順調な調整ぶりをうかがせた。当初は11月15日に予定されていたカードだったが、自身がスパーリング中に左第10、11肋骨(ろっこつ)を骨折したことで24日にスライドされていた。
昨年4月の同級王座決定戦以来、約10カ月ぶりのリングとなるが、この間に主戦場となるバンタム級は刻々と動いていた。WBA1位には石田匠(32=井岡)が指名挑戦権を持ってランキング。井上と同じ興行では、前WBO世界スーパーフライ級王者で現WBC世界同級1位の中谷潤人(26=M・T)が同級王者アレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)に挑戦する。またIBF世界同級1位西田凌佑(27=六島)は5月以降、国内で同級王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)に挑む予定となっている。
さらに世界ランクには元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(28=志成)、前日本バンタム級王者堤聖也(28=角海老宝石)をはじめ、最近では那須川天心(25=帝拳)もWBA世界同級7位に入ったばかり。“戦国時代”とも言えるバンタム級の世界王者となる井上は「やっぱりいろいろな強い選手が出てきている。自分も存在感を残すような、熱い試合をしたい」と王者の貫録を見せつける決意だ。
2階級で4団体統一に成功している4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(30=大橋)に続くつもりで「まだまだここから。今後の目標に掲げている4団体統一に向けて負けられない。必ず防衛したいと思う」とバンタム級ウォーズを制する強い意気込みを示した。