井上拓真 大橋ジム創設30周年の初の世界戦で王座防衛挑む「熱い試合をしたい」

練習前、準備する井上拓(撮影・江口和貴)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)が、所属ジム創設30年のメモリアルイヤーの初の世界戦で王座を防衛する。

24日、東京・両国国技館で同級9位ジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)との初防衛戦を控え、8日に横浜市の所属ジムで練習を公開。プロ20戦目となる節目のリングで、IBF世界スーパーフライ級王座を9度防衛した強敵を撃破し、今月22日に創設30年を迎える所属ジムを勢いづける。

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内なる闘志はメラメラと燃えていた。井上は初防衛戦のテーマとして掲げた「エボリューション(進化)」の文字を刻んだTシャツを着用。昨年4月のWBA同級王座決定戦以来、約10カ月ぶりのリングに向け「今までにない自分、攻撃的な部分を出せていけたら。理想としては完封する中で自分のヤマ場を持っていけたらいい」と自信の表情。自らの右肋骨(ろっこつ)骨折で昨年11月15日からスライドした仕切り直しの一戦を見据えた。

今月22日、所属ジムが創設30周年を迎える。アンカハス戦はジム区切りイヤーの最初の世界戦となる。井上は「すごく熱い試合になるのでは。自分自身がワクワクしている」と胸を躍らせた。スーパーフライ級でIBF王座を9度防衛し、日本所属ジム2選手も撃破した挑戦者は同級時代、井岡一翔(志成)のライバルとして注目されてきた。井上は「油断は1つもない。普通の王者なら9度も防衛できていない。過去一の強豪」と気を引き締めた。

父真吾トレーナー(52)は「しっかり勝たないといけない立場にあると思う」とゲキを飛ばした。WBAの同級には石田匠(井岡)、比嘉大吾(志成)、堤聖也(角海老宝石)、那須川天心(帝拳)ら10位以内にランクイン。同じ興行では中谷潤人(M・T)がWBC同級王座に挑戦する。プロ20戦目を迎える井上は「いろいろ強い選手が出てきている。自分も存在感を残すような、熱い試合をしたい」と強調。所属先と自らの「節目」を飾る意気込みは十分だ。【藤中栄二】