24日に東京・両国国技館でプロボクシング世界3階級制覇に挑む前WBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人(26=M・T)が9日、相模原市の所属ジムで練習を公開した。昨年末に同王座を返上し、WBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)に挑戦する。シャドーボクシング、サンドバッグ打ちを披露し、順調な調整ぶりをうかがわせた中谷は1月4日から今月5日まで取り組んだ米ロサンゼルス合宿で異例な形式のスパーリングに取り組んだと明かした。
15歳の渡米後から師事しているルディ・エルナンデス・トレーナーのもと、計146ラウンドのスパーリングを消化。1日16ラウンドという長丁場の実戦メニューだけでなく、通常の3分よりも2分長い、1ラウンド5分間という10ラウンドのスパーリングにも取り組んできたという。中谷は「1ラウンド5分は初めてでした。イレギュラーな練習はありましたが、しっかり耐え抜いて体を作りました。自信にもなりましたし、24日に向けて良い調整ができた1カ間でした」と手応えを示した。
王者サンティアゴは23年7月、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)との王座決定戦で判定勝ちし、新王者となった。ドネア戦ではフルラウンドで戦い貫くタフさとスタミナもみせつけた。中谷は「王者がタフな選手なので、タフな戦いになる」と分析。エルナンデス・トレーナーがタイム計測しながらのスパーリングで「長いな、とは思いました。でもすべて(エルナンデス・トレーナーの練習を)受け入れてやっているので。これはメンタルトレだと思った。長い時間でも集中力を切らさずに戦うというメンタルも強化できたと思う」と自信の表情を浮かべた。
バンタム級転向後初戦でいきなりの世界挑戦となる。減量も約2週間前で残り4キロと迫った。WBCの体重管理システム(30日前はリミット10%以内、14日前は5%以内、7日前は3%以内が上限)通りに減量しているという。中谷は「最初に話を聞いた時は興奮しましたし、期待されていると思いました。その期待を超えられるような試合がしたい。日本でも歴史のあるWBC世界バンタム級王座を獲得したい」と言葉に言葉を込めていた。