ルイス・ネリ神妙「今回は節制しています」過去の失態わびる「ごめんなさい」山中慎介氏にも謝罪

写真に納まる井上尚弥(左)とルイス・ネリ(撮影・河田真司)

モンスターに番狂わせなし-。ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)が5月6日、東京ドームでWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦に臨むと6日、正式発表された。同日、都内で両者そろって会見。90年2月のマイク・タイソン(米国)戦以来の同会場でのボクシング興行で、日本人初のメインを務める。34年前は統一ヘビー級王者タイソンがKO負けする番狂わせが起こったが、井上は「ノーモア・タイソン」の姿勢を貫いた。

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「悪童」の異名を取るネリは、会見では優等生だった。開口一番「まず皆さんに申し訳なかったと謝ります。2度も裏切ってしまいましたが、今回は節制をしています」と神妙な顔で日本での過去の失態をわびた。

17年8月にWBCバンタム級王者の山中慎介(帝拳)に挑戦して4回TKO勝利も、試合後にドーピング違反が発覚。半年後の再戦は前日計量での大幅な体重超過で王座剥奪。試合は2回TKO勝利も、JBC(日本ボクシングコミッション)に無期限資格停止処分を科された。

処分解除は井上への挑戦が決まる直前だった。「反省しているので、過去の因縁は持ち込まない」と会見で語った王者の大人の対応に「うれしい。私も試合に集中したい。このチャンスをずっと待っていた」と硬い表情を少し緩めた。

もっとも35勝中27KO(1敗)の元2階級制覇王者の強打は健在で「井上は最強のボクサー。私のモチベーションも高い」と戦闘意欲も衰えていない。会見後、ネリ戦後に引退した山中氏と再会すると「私の間違いであなたのキャリアを終わらせてしまい、ごめんなさい」と謝り、握手を求めた。【首藤正徳】