武居由樹「バチッと倒す」日本人初K1王者&ボクシング世界王者へ 5月6日王者モロニーに挑戦

東京ドームでの世界戦決定を発表した武居(撮影・中島郁夫)

元K-1スーパーバンタム級王者でプロボクシングWBO世界バンタム級10位の武居由樹(27=大橋)が8日、横浜市の所属ジムで世界初挑戦に向けて記者会見に臨んだ。5月6日、東京ドームで同級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)に挑戦する。4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)がWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)と臨む防衛戦と同興行となる。K-1王者初のボクシング世界王者を狙うチャンスへ、意気込みを示した。

東京ドームで世界初挑戦となった武居は「世界王者になるためにボクシングに挑戦しました。最高の舞台を用意していただき、ありがとうございます」と、この日に59歳の誕生日を迎えた所属ジムの大橋秀行会長に感謝した。22年6月、K-1の先輩となる武尊が那須川天心とメインで対戦したTHE MATCH(東京ドーム)も観戦しており「THE MATCHはリングの目の前で見せていただき、あのリングに立てないことを悔しく思ったが、このタイミングでやれることができてうれしい」と率直な気持ちを明かした。

20年12月のK-1卒業を表明し、交流のあった大橋ジムに入門。元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(41)とコンビを組んで21年3月に1回TKO勝ちでボクシングデビューすると22年8月、東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得。昨年11月に同王座を返上し、世界戦準備に入っていた。通算戦績8勝(8KO)無敗で迎える世界挑戦となる。武居は「(転向から)振り返るとあっという間。格闘技人生も長くやってきて集大成だと思って挑みたい」と強い決意を示した。

20年10月、井上に挑戦しているモロニー対し、武居は「尚弥さんとの試合は見ました。ハイレベルな戦いでした。良い意味で危機感を持っている。強い選手。スピード、テクニック、経験も上だと思う」と警戒。既に3月上旬に韓国遠征した際、ジムで井上とマスボクシング(軽めのスパーリング)に臨み、モロニー対策を伝授してもらったという。武居は「尚弥さんにモロニーのマネをしてもらいましたが、マネをしていても尚弥さんは強かった」と苦笑した。

K-1王者として初めてボクシング世界王者になる自信も十分。武居は「誰もやったことのないことをやりたい。バチッと倒します」と気持ちを高揚させていた。【藤中栄二】