プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)が2度目防衛戦に向け、9日に横浜市の所属ジムで記者会見に臨んだ。5月6日、東京ドームで同級1位石田匠(井岡)の挑戦を受けることが決定。2月24日、東京・両国国技館で元IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)を9回KO撃破してから約2カ月半という短いスパンでのV2戦となるが、約1週間のオフでジムワークを再開したという。
井上は「2カ月少しの(試合間隔)スパンは初めてだが、もう気持ちも切り替わっている。前回の試合で仕上げたままやっているので状態はすごくいい。試合自体が好きなので、早くやれるのはうれしい。試合後に『全然。いけるじゃん』と。選手寿命は限られている。できる時やらないと」と言葉に力を込めた。
同興行メインで4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(30=大橋)がWBC同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦を控える。井上兄弟の同時世界戦は19年11月以来、約4年半ぶり。前回は自らがWBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に判定負けし、兄弟同時防衛成功はならなかった悔しい思いでが胸にある。井上は「久びさの兄との世界戦なのでしっかりと勝って良いバトンをつなげたい」と決意を示した。
身長173センチの右ボクサーファイターとなる元日本スーパーフライ級王者となる挑戦者の石田について「長身でいろいろなジャブを打つ」と警戒しつつも、元V9王者アンカハスをKO撃破した自信が言葉にみなぎる。井上は「持ち味のスピード、デイフェンスは(石田よりも)勝っていると思う。さらにそこを強化して完璧な試合内容で勝つ。触れさせず、自分のやりたいボクシングをして最終的にはKOしたい」と連続KO防衛への強い意欲を示していた。