プロボクシングの試合を管理・統括する日本ボクシングコミッション(JBC)は10日、元WBA世界スーパーライト級王者で平仲BS(ボクシングスクール)ジムの平仲信明会長に対し、プロモーターライセンスの無期限停止処分を科したと発表した。処分は3月7日付け。
昨年5月14日、北海道・札幌で行われた平仲BSジム主催興行で、当時の日本フェザー級1位リドワン・オイコラの9回戦と、JBCのセコンドライセンスを持つタレントのボビー・オロゴン氏の息子、ジェイジェイ・オロゴン(ともに平仲BS)の4回戦で、対戦相手のサミュエル・モセスとカジーム・ラワルのナイジェリア人2選手がともに1回KO負け。その後、2人は別人の日本国内在留のナイジェリア人で、プロのライセンスのない「素人」だったことが分かった。前代未聞の「替え玉」問題としてクローズアップされていた。
同興行をプロモートした平仲会長が、オロゴン氏に仲介を依頼し、同氏が別のナイジェリア人にマッチメークを依頼。同会長は相手陣営5人分の航空券代やファイトマネーも入金済みだったが、ナイジェリアから入国も出国もしていなかった。なお同会長は昨年6月に都内のJBCで会見し、全面的に謝罪。自らの落ち度を認め、いかなる処分でも受け入れる態度を示していた。
JBCも試合前のパスポートの確認作業を怠っており、安全管理面はもちろん、興行面でも観客を欺いていたことになる前代未聞の不祥事となっていた。既にJBCは不手際により、担当の管理職を事実上の解職などの処分を下していた。
◆ナイジェリア別人選手の試合VTR(23年5月14日・ガトーキングダム札幌)
▽第2試合 オロゴン氏の息子ジェイジェイ(平仲BS)がカジーム・ラワルとされる選手と73・0キロ契約体重4回戦で拳を交えた。ジャブで距離を詰め、プレスをかけて1回終了間際、左ボディーでダウンを奪い、3分9秒KO勝ち。
▽メイン 日本フェザー級1位リドワン・オイコラ(平仲BS)がサミュエル・モセスとされる選手と59・0キロ契約体重8回戦で激突。左フックで追い詰め、ガードの上から右強打を打ってダウンを奪取し、1分55秒KO勝利した。