「流血を見るだろう」「死ぬ覚悟」井上尚弥に挑戦するルイス・ネリが不気味な決意表明/一問一答

試合への意気込みを語るネリ(撮影・横山健太)

プロボクシング元世界2階級制覇王者で現WBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(29=メキシコ)が23日、4団体統一同級王者井上尚弥(31=大橋)への挑戦(5月6日、東京ドーム)を控えて、東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開し、シャドーボクシング、ミット打ちなどを披露した。

一問一答は以下の通り。

-現在のコンディションと調整具合は。

ネリ 100%の体調。5カ月間練習をしてきた。MAXのコンディションだ。

-どんなトレーニングをしてきたか。

ネリ 走り込みやミット打ちなど世界戦に必要なメニューをすべて消化してきた。満足している。過去の試合より10~20倍コンディションよく仕上がっている。

-減量は?

ネリ 前回よりもずっとうまくいっている。

-ドーピング検査は受けたのか。

ネリ 3回受けてきました。すべて陰性です。最後は20日前です。

-井上はPFP(パウンド・フォー・パウンド)1位になるなど世界的評価が高いが、あなたの評価は?

ネリ グレートなボクサーだと思う。スピードがあってパワフル、キャパシティーもある。

-井上は過大評価されているとも語っていたが。

ネリ 過大評価されていると思う。タパレスを倒すのに10回までかかった。いい選手だとは思うが、バスケットボール界のマイケル・ジョーダンのような選手ではない。

-井上に負けた選手は何が欠けていたと思うか。

ネリ 決心が足りなかったのかもしれないし、パンチの数や意欲も足りなかったのかもしれない。恐怖心もあったのかもしれない。

-世界的にも井上有利の声が強いが。

ネリ 当たり前だと思う。井上は無敗の世界王者だ。でも自分にも自分の手がある。必ず勝利をつかめる。

-東京ドームは34年前に無敗の統一世界ヘビー級王者マイク・タイソンが防衛戦で負けた会場。番狂わせの自信は?

ネリ それを皆さんが目撃するでしょう。

-井上の弱点は? 防御に弱点があると話していたが。

ネリ 防御だけではなく、それ以外にもいくつかある。それはしゃべれません。

-2人ともKO宣言しているが、どんな試合展開になるか。

ネリ 何回かは正確にはわからないが、必要なラウンドにそれ(KO)が見られるだろう。

-ファンに何かメッセージは。

ネリ 人生の中で見たことがない、初めて見るような試合を目撃するでしょう。流血を見るでしょう。

-井上戦にはどんな思いがあるか。

ネリ 4年前から戦いたいと思っていた。そのために3回も決定戦をやった。そして(井上が優勝した)WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)にも参加したかったけど出場できなかった。だからすごく長く待った。

-試合への意気込みは。

ネリ 2人にとってとても厳しい試合になるだろう。私だけではなく井上にもだ。2人とも勝つ可能性がある。しかし、私はメキシコ人だ。すべてをリングの上で出し切り、リングの上で死ぬ覚悟です。