<ボクシング:スーパーバンタム級世界主要4団体統一戦>◇6日◇東京ドーム
元世界2階級制覇王者のWBC世界スーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)は、同級王者井上尚弥(31=大橋)に6回1分22秒TKOで敗れた。日本での3試合目で、井上が持つ4つのベルト(WBAスーパー、IBF初、WBC、WBO2度目)を狙ったが、3度のダウンでプロ2敗目を喫した。試合後は大事を取って病院へ向かい、会見を欠席した。
強打を印象付けたのは初回だった。1分45秒過ぎに左フックをカウンターで井上のアゴに合わせて、ダウンを奪った。騒然とする会場に、その後も一気に攻め立てた。「モンスター」にキャリアで初めてダウンを味わわせた。
だが、2回に飛び込んだところを左で合わせられてダウンを奪われると、一気に劣勢に。中間距離での攻防に活路を見いだせずに、強引に前に出る姿が目立つようになると、5回に2度目のダウン。後退が目立つようになった6回にはロープを背負って連打を受けて崩れ落ち、マウスピースを吐き出し、試合終了のゴングを聞いた。
日本での過去2戦は、因縁を残した。17年8月と18年3月の2度、元WBC世界バンタム級王者山中慎介と対戦。ドーピング違反と体重超過で騒がせ「悪童」と言われていた。今回はWBC規定の事前計量(1カ月前、14日前、7日前)をクリアし、前日計量もリミット(55・3キロ)よりも500グラム少ないウエートで1発クリア。井上戦決定後も5カ月間かけて母国メキシコではなく、米テキサス州エルパソで調整。5、6度のドーピング検査を受け、過去にない「リアル」ネリとして来日してきた。