本野美樹「中国勢をつぶす」UFCとの契約目指しRTU日本女子初参戦

ROAD TO UFCの女子ストロー級に初参戦する元DEEP JEWELS同級暫定王者本野美樹(C)Zuffa LLC/UFC

米総合格闘技UFCとの契約を懸けて1年間戦うトーナメントROAD TO UFC(RTU)シーズン3は18、19日から中国・上海で開幕する。

今シーズンは女子ストロー級が組まれ、元DEEP JEWELS同級暫定王者・本野美樹(29=AACC)が日本勢女子として初参戦。18日のホアン・フェイル(30=中国)との1回戦を控えた17日、同地で行われた前日計量に出席。ホアンが体重超過し、不戦勝が決まった。

本野は「(参戦が)決まって欲しい気持ちでした。チャンスが来てうれしかった。周りの期待とかは分からないですが、とにかく自分のために優勝しようという気持ちは強いです」と静かに燃えた。

UFC女子同級は同級王者ジャン・ウェイリー(34)を筆頭に中国勢がトップ戦線に多くいる。今シーズンのRTUの女子ストロー級出場8選手のうち、4選手が中国勢。本野は「RTUから中国選手をつぶしていこうかと思います」と自信の笑みを浮かべた。対戦相手のホワンは身長165・1センチで、同160センチの本野よりも体格的にも大きいだけに「リーチ差はあるなと感じている。自分としてはしっかり組みにもいくけれど、打撃にもすごく自信がついてきているので、どっちでも戦えるように圧力をかけていきたい」との戦略を胸に秘めている。

地元・津幡高から東海大と名門柔道部に所属。オリンピック(五輪)出場を目指していたが「世界にはいけなかった」という思いが残っていた。大学卒業後、フィットネスの意識で24歳から格闘技を開始し「パンチ、キックに興味があってやってみたい程度でしたが、気づいたらプロ大会に出ていました」と笑顔。プロ6戦目でDEEP JEWELSストロー級暫定王座を獲得し「柔道時代から寝技よりも立ち技が好きでした。柔道のフィジカル、投げの面は(総合格闘技に)役立っていますね」と明かす。

転機は約1年半前。海外修行プロジェクトの一環で米ラスベガスにあるトップクラスの総合格闘技ジム「シンジケート」でトレーニングを積み、UFC勢と一緒に練習に取り組んだ。本野は「これからスキルアップすれば届かない場所ではないと感じた。それでUFC目指そう」と目標設定したという。

強豪の中国勢を撃破していけばUFCとの契約が待っている。日本女子勢の「切り込み役」としての期待もかかる。本野は「ここで勝たないと意味が無いので、今はこの1回戦のことだけを考えています。(RTUの目標は)優勝のみ、UFC契約を勝ち取るのみです」と気合を入れ直していた。

 

◆本野美樹(もとの・みき)1994年(平6)5月18日、石川県生まれ。5歳から柔道をはじめ、名門の津幡高、東海大の柔道部で活躍。大学卒業後した24歳の時、フィットネス目的でAACCで入門して格闘技を開始。19年3月、HEAT44大会でプロデビューし判定勝利。同年6月からDEEP JEWELSに参戦。20年7月、DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦で赤林檎を1回TKO撃破し、プロ6戦目でタイトルを獲得。プロ戦績は8勝4敗。家族は両親。160センチ、52・2キロ。