無敗の格闘家でボクシングWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)が7月20日、東京・両国国技館で同級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)と初めて10回戦(同級超契約)に臨む。31日、発表された。
元世界王者撃破の経験を持つ強敵をKOする自信を示した上で、来年の世界挑戦を見据えて同級の日本人世界王者4人を意識した発言を連発した。同興行ではWBC世界同級王者中谷潤人(26)、WBO世界スーパーフライ級王者田中恒成(28)、WBO世界フライ級1位加納陸(26)が世界戦に臨む。
◇ ◇ ◇
2戦連続KO勝ちの手応えがある。都内で開かれた会見に出席した那須川は、今年1月、世界ランカーのロブレス(メキシコ)を3回終了TKO撃破して以来、約半年ぶりに迎えるリングへ、意気込みを示した。
「(半年の間隔は)本当にムダではない。今まで型作りをし、技術などを手に入れられる時期だった。はまれば、すぐにKOできると思う。前回TKOだったので今回はやっぱりKOで。狙いにいくというより、おのずとKOできる」
昨年4月の転向から4戦目で初の10回戦を迎える。拳を交えるランク上位のロドリゲスは昨年11月、元WBA世界スーパーフライ級王者ヤファイ(英国)を、2度のダウンを奪って1回KO撃破した強敵。那須川は「パンチが強くKO率も高く勢いもあって目つきも鋭い」と警戒しつつ“タイトル前哨戦”としても見据える。国内で世界挑戦するには日本、東洋太平洋王座獲得などの条件があるため「タイトル戦が近づいているのかなと。自分にも、お客さんにも、世間にも試される試合」と設定した。
5月にはバンタム級の世界主要4団体王座が日本人で独占状態となり、那須川は大きな刺激を受ける。
「『四天王』がいる。しっかり強い選手に勝っていけば『次は那須川』と言われると思う。その位置に来年あたりには立てる。(4人)全員を意識している。1個取ったらいいと思っていない。全部取るつもり」
強烈なメッセージを転向4戦目のリングでも見せつける構えだ。【藤中栄二】
◆ボクシングのラウンド数 通常はC級の4回戦でスタート。プロテスト受験もC級が基本。C級で4勝の戦績と技量でB級(6回戦)に昇格。B級で2勝し技量が認められればA級(8回戦以上)に上がり、日本王座(10回戦)、東洋太平洋王座、WBOアジア・パシフィック王座、世界戦(いずれも12回戦)が可能になる。那須川は格闘技無敗の実績が認められ、B級でプロテスト受験し合格。6回戦の転向デビュー戦で勝利。さらに技量が認められ2戦目から特例の8回戦に臨み、2連勝している。