プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)がスポーツの殿堂マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)初進出に意欲を示した。全米ボクシング記者協会(BWAA)選出の23年の年間最優秀選手賞(正式名称シュガー・レイ・ロビンソン賞)の授賞式を兼ねた夕食会出席などのため米ニューヨークに滞在していた井上が10日に帰国。帰国前日、MSGで契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社主催興行を視察。井上は「きちんと米国で評価などがあるならやっていきたい。そこはすごく考えていきたい。(MSGは)すごく広いわけではなかったが歴史的なものを感じた」と進出のイメージを膨らませた。
米国では過去3度、試合している。WBO世界スーパーフライ級時代の17年9月、米カリフォルニア州カーソンでアントニオ・ニエベス(米国)戦、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者時代には20年10月にジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦、21年6月にマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦を米ラスベガスで行った。すべて西海岸での防衛戦だっただけに東海岸、ニューヨークでの試合も意味がある。所属ジムの大橋秀行会長(59)もトップランク社のボブ・アラムCEOからの「熱」を感じたとし「アラム氏も米国のボクシングファンも強く強く望んでいることを感じたので、それもありだと思う」と後押しした。
22年9月の米ロサンゼルス合宿以来となる渡米だった井上は「米国に行く度に(知名度上昇を)かなり増してきている。それも自分で良い結果を出してついてきているのかなと思う。授賞式に行き、期待されていることも感じた。肌で感じるのは良いことだなと思いました」とあらためて収穫を口にしていた。