プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)の挑戦者候補が「最終関門」クリアに自信を示した。
IBF、WBO世界同級1位のサム・グッドマン(25=オーストラリア)が10日、母国ニューサウスウェールズ州ウーロンゴンのWINエンターテインメントセンターでWBC世界同級8位チャノイ・ウォラワット(28=タイ)とのノンタイトル戦に臨む。9日には同地で前日計量に臨み、55・08キロでパスしたチャノイに対し、グッドマンは55・26キロでクリア。計量後には約35秒間という長いフェースオフで火花を散らした。
グッドマンは写真撮影時にもシャドーボクシングするなど気合の入った表情を示し「これは戦いだ」と言った。勝てば12月に井上に挑戦した意向を示しているが、8日にコード・スポーツのインタビューを受けたグッドマンは「次のことは考えられない。水曜の夜のことしか考えていない。次のことを考え始めると、失敗する。そして、その試合の後に試合がなくなる」と集中力を研ぎすませた。
世界ランカー対決となる。決して負けられないリングは大きな重圧もかかる。負ければチャノイにランキングを奪われることになる。「常に次のことは考えていたが、今回は乗り越えなければならない。ケガもしっぱも何も許されないからだ」と危機感を募らせた。
一方、チャノイは幼少時にボクサーだった父親、叔父とともにオーストラリア入り。ランキングで格上となるグッドマンとの試合では不利が予想されている。コード・スポーツのインタビューでチャノイは「サムは自信に満ちているが、私を無視してはいけない。これが私の夢であり、目標だった。私は左右どちらの拳でも同じぐらい強い。私のパンチ力に疑いの余地はない。間違いなくあたるだろう」と静かに燃える。グッドマンに勝てば、一気にランキング上昇が予想され、井上の挑戦者候補に躍り出るだけに自身初の大舞台に向けて気合十分だった。