亀田史郎氏が激怒「ボクシングをなめとる」和毅の対戦相手ドラミニが靴下だけの素足でミット打ち

通訳(左)を介しドラミニ(左から2人目)に詰め寄る史郎氏(同3人目)。右はプロモーターの興毅氏(撮影・実藤健一)

ボクシングIBF世界フェザー級3位・亀田和毅(33=TMK)のトレーナーを務める父の史郎氏(59)が久々に激怒した。

19日に大阪市内のKWORLD3ジムで同級2位レラト・ドラミニ(30=南アフリカ)が公開練習を行った。24日に大阪・吹田市の大和アリーナで和毅と同級指名挑戦者決定戦12回戦に臨む。昨年10月に和毅が判定負けして以来、因縁の再戦となる。

敗戦後に和毅が「オヤジ頼むわ」と依頼して、父子再タッグが実現。和毅の再興に力を注いできた。それだけに今回も、気合十分で視察に乗り込んだ。しかし、史郎氏が提案したマスボクシングを拒否し、リング上では靴下だけの素足で本来とは違うサウスポースタイルのミット打ち約30秒で終えた。史郎氏は「シューズも履けへんやつなんておらんぞ。ボクシングをなめとる」と激怒した。

世界戦級の緊張感を史郎氏がかもし出した。公開練習前の取材では「記者・史郎」として潜入。「この前(前回試合)とは違うトレーナーや。気をつけなあかんで」「前とは全然、スタイル違うよ」と自ら質問を投げかけ、ネイサン・コリン・マネジャーが答えようとすると「君が戦うんちゃうやろ。ドラミニが答えんかい!」と詰め寄った。

公式行事が終えた後も「声ちっちゃいな。減量しんどいんか。(ウエートオーバーは)絶対あかんで」。たじたじのドラミニは「自分の仕事は戦うこと。話すことじゃない」と精いっぱいの抵抗を示した。

「圧」をかけまくった史郎氏は「俺は確信した。あの時(昨年10月)の和毅でも勝てるけど、今回は圧倒するよ」。

和毅とドラミニは当初、今年3月に再戦が決まっていたが、IBFの指令で挑戦者決定戦を優先したドラミニ側がドタキャン。仕切り直しの再戦で勝者が1位に位置づけられ、同級王者アンジェロ・レオ(米国)への挑戦権を得る。

目標の3階級制覇へ、絶対に負けられない戦い。その前に「オヤジ」が前哨戦を制した。【実藤健一】