ボクシングのWBO世界バンタム級11位・健文トーレス(36=TMK)が20日、大阪市内の所属ジムで練習を公開した。24日に大阪・吹田市の大和アリーナで開催される「3150×LUSHBOMU vol.1」で52・5キロ契約10回戦でWBO世界スーパーフライ級1位で東洋太平洋同級王者のKJ・カタラハ(29=フィリピン)と対戦する。
波瀾万丈の人生だ。「天才ボクサー」と期待されながら、タクシー強盗など2度の収監。6年半+4年半、計11年もの刑務所暮らしからボクサーとして戻ってきた。
日本ボクシングコミッション(JBC)からのライセンスを得られず、海外で再起を図った。フィリピンに拠点を置き、今年5月に「最後は華々しく散ってやろうと。当たって砕けろの気持ち」でWBO世界バンタム級1位レイマート・ガバリョ(フィリピン)と対戦し、1回TKOとジャイアントキリングを成し遂げた。
その後に親交のある亀田和毅を通じてTMKジムに所属。約7年ぶりに日本のリングに立つ。「これから短いボクシング人生になるが、日本のリングに立てるのはものすごくうれしい。(対戦相手に)パワーとかでは負けるが、俺の武器は第1に気持ち。そして技術。今は負ける気がしない」と言い放った。
世界のトップランカー上位を連破となれば、夢の世界挑戦への道も開ける。本戦は日本選手が4団体の王者を占めるバンタム級だが、スーパーフライ級まで可能性を広げる。
過去の「罪」は背負い続ける。「被害に遭わせた人がいる。仮に世界王者になっても更正したとは言えない。ただ、間違っていたことを理解し、ボクシングが好きだとあらためて感じた。その思いを今回の試合で示したい」。
過去の罪と未来の期待を背負い、超格上との戦いに挑む。【実藤健一】