プロボクシングWBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)が20日、横浜市の所属ジムで初防衛戦に向けて練習を公開した。
9月3日、東京・有明アリーナで同級1位の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(29=志成)の挑戦を受ける。シャドーボクシング、サンドバッグ打ちを各1ラウンドずつ披露した。
今年5月、ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝利し、新王者になった武居について、所属ジムの大橋秀行会長(59)は全幅の信頼を置く。K-1スーパーバンタム級王座に続き、ボクシング世界王者となった愛弟子に向け「K-1王者だったので、王者の風格は最初からあったし、そんなに変わらない」と強調。世界2階級制覇を狙う比嘉を警戒し「武居にとって前回のモロニー戦よりもはるかに強敵だと思っている。気を引き締めていきたい。試合はすごい激突になってKO決着になる。すごい試合になると思う」と口にした。
大橋ジム勢と比嘉、比嘉を指導する野木丈司トレーナー(64)との交流は長い。毎週、野木トレーナーのもとに、大橋ジム勢が参加。横浜・根岸の階段を利用した階段ダッシュで下半身強化してきた。武居を指導する八重樫東トレーナー(41)も現役時代からフィジカルトレを通じて関係が深い。大橋会長は「いつも大橋ジム勢は野木さんの朝トレーニングに取り組んできた。今回から大橋ジム単独での練習になったが、根本は野木さんのトレーニング。この恩返しを試合でぶつけて返したい。勝利をプレゼントする恩返しではなく、こちらが絶対に勝つように勝負の世界でいきたい」と言葉に力を込めた。
武居の公開練習を視察した野木トレーナーも「大橋会長にものすごくお世話になっているし、本当に巡り合わせで対戦することになった。結果がどうあれ、後腐れなくできる。勝負に徹して一生懸命やりたい」と力説。武居について「すごく好きな選手。僕の運命を決定づけた(元WBA世界フライ級王者)大場政夫さんをほうふつさせる雰囲気がある。小学校の時に大場さんをみてボクサーになろうと思いました。以前から思っていて再確認しました」と印象を明かした。
過去には武居と比嘉がスパーリングしており、動きは熟知している。それでも現時点の動きをシャドーボクシング、ミット打ちで確認。同トレーナーは「ガーンでいくのではなく、瞬間にキュッとピントを合わせる(パンチ)能力がすごい。昨日、八重樫トレーナーに『クセがある』と言われて眠れなかったが、こちらもクセは見つかりました。弱点はあると思うが、そこを突けるか。こちらがやりたいことをしっかりやれるのか。向こうのやりたいことをさせないことがすごく重要」とポイントを挙げていた。