<GLEAT:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール
プロレスリング・ノアの元GHCヘビー級王者で、全日本プロレスでも3冠ヘビー級王座を獲得し、現在はGLEATのLIDET UWF世界王者である中嶋勝彦(36)が21日、GLEAT後楽園大会でLIDET UWF特別試合「1対3変則タッグバウト20分一本勝負」に臨んだ。
全日本参戦時と同様に「××STYLE(バツバツスタイル)」の文字の入ったコスチュームで入場してきた中嶋は、伊藤貴則&エル・リンダマン&飯塚優の3人と対戦。「勝彦コール」の中、最初に出てきた伊藤に対し、いきなり張り手でダウンを奪うなど好調な滑り出しを見せた。
だが伊藤に通常のプロレスルールの試合でも見せていたシャッターチャンス(コーナーにもたれた相手の顔面を両足で踏みつけながらロープをつかんで体を真横にし、どや顔でアピールする技)を決めると、これが反則となり、イエローカードで1点減点。さらに伊藤と戦っている最中にエプロンにいたリンダマンと飯塚を攻撃してリング下に落とすと2人がブチ切れ。タッチせずにリング内になだれ込み、本当に1対3の乱闘となった。和田良覚レフェリーが止めて乱闘は終わったが、中嶋の体力はそぎ落とされた。
中嶋は相手2人目として登場した飯塚に蹴りをキャッチされてドラゴンスクリューを浴び、さらにアキレス腱(けん)固めを決められてロープエスケープ。3人目のリンダマンには膝蹴りを食らわせてダウンを奪い、さらにバックドロップからの腕固めでロープエスケープを誘ったが、逆襲の投げ捨てジャーマンを浴びてダウン。試合は中嶋、相手の3人ともに残り1点という接戦となった。
しかし最後は伊藤が出てきて、中嶋に張り手とキックと膝蹴りのラッシュを浴びせると、中嶋が場外へ蹴り落とされかけ、ここで和田レフェリーが試合を止めた。
いがみ合っていた中嶋と伊藤らだったが、試合後は3人が中嶋を介抱。4人の間に互いをたたえ合う心が芽生えた。ここで船木誠勝が登場。ノアのユニット「金剛」で中嶋と共闘したこともある船木は「中嶋選手、気になったんで見に来ました。闘魂スタイル、それでいいですか? LIDET UWF、こんなもんですか? せっかく見に来たのにがっかりしました」と挑発。マイクを投げ捨てて去っていった。すると中嶋はUWFのベルトを高く掲げて「船木、俺はここにいるぞ」と言い返した。これでかつての盟友が今後、王座戦で激突する可能性が高まった。
中嶋はバックステージで、戦った3人のことを「もう仲間」と表現し、船木の挑発に対しては「闘魂スタイルはこんなもんじゃねえよ!」と、封印していた「闘魂」という言葉を思わず口にしてしまうほど感情を高ぶらせて反論した。
※LIDET UWFルール
▼勝敗=ギブアップ、KO、レフェリーまたはドクターストップ、ポイントアウト(TKO)、セコンドのタオル投入、反則行為、試合放棄、ノーコンテスト。
▼ロストポイント制=選手の持ち点は5点、時間切れの場合は残ったポイントで勝敗が決まる。ダウン(相手の攻撃を受けた際に足裏以外がマットに付いた場合)、ロープエスケープ(自己意思でロープをつかむ、手首、足首をロープ外へ故意に出す行為)で1点のロストポイントになる。再開はスタンディングポジション。