那須川天心が転向5戦目で初タイトル挑戦「世界取るため、日本では東洋太平洋、WBOアジア必要」

会見後のフォトセッションでポーズを決める那須川(撮影・河田真司)

無敗の格闘家でボクシングWBA世界バンタム級2位の那須川天心(26=帝拳)が転向5戦目で初タイトルに挑戦する。10月14日、東京・有明アリーナでWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦に出場。同級1位として、同級2位のジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)と空位のベルトを懸けて対戦すると22日、発表された。同級リミット(53・5キロ以下)の試合も初、約3カ月という短い試合間隔も初めてとなる。同日には東京ドームホテルで発表会見に臨んだ。

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待望の王座挑戦が巡ってきた。金髪に黒で統一された衣装をまとい、会見に登場した那須川は「5戦目で王座挑戦できて非常にうれしい」と率直に喜んだ。9戦全勝4KOで、7月にWBOオリエンタル王座(国内未公認)も獲得したアシロとの決定戦に向け「間、間でカウンターをしっかり狙ってくるタイプ。フィリピン人と聞いて(元6階級制覇王者マニー・)パッキャオみたいなのかなと思ったらちょっと違った」とジョーク交じりに警戒した。 7月20日、当時のWBA世界同級4位ジョナサン・ロドリゲス(米国)を左ストレートでダウンを奪って3回TKO勝ちして以来、約3カ月ぶりのリングとなる。同級でWBA2位、WBC3位に浮上。来年中に設定される世界挑戦を意識しながら「世界が近づいている感覚はある。このベルトは切符として取らないと。取って(他の地域王者と)統一戦もしたい」と意欲を示した。国内で世界戦を行うには日本、アジア王座獲得が条件との「内規」があり「世界を取るため、日本では東洋太平洋、WBOアジアが必要らしい。その過程」と気合を入れた。

初めてバンタム級リミットまで減量する試合を迎える。約3カ月という短い試合間隔も初めて。調整面でも「初」が多いが、那須川は「転向して1年半ぐらい。今まで下半身がでかくて上半身も無駄な筋肉ついていた。今は逆三角形でボクシングでもモデルでもいける体形になっている」と自信をのぞかせた。

10月13、14日と2日間にわたって開催される7大世界戦の興行の中で自身の初王座戦が組まれた。「非常にインパクトある興行。お祭りのような気分でお客さんにも来てほしい。チャンスがあれば仕留めようと思う」と闘志を燃やした。お祭り男を自負する那須川が3連続KO勝ちで初王座奪取の花火を打ち上げる。【藤中栄二】

◆複数世界タイトルマッチ 7大世界戦は帝拳プロモーションの興行を2日間に分けたもので、1興行での世界戦数としては国内最多となる。同会場での2日間連続世界戦興行は17年5月に東京・有明コロシアムで行われている。同20日に村田諒太、寺地拳四郎、比嘉大吾の3大世界戦、同21日に井上尚弥、八重樫東の2大世界戦の計5試合が行われたが、各日、別プロモーターの興行だった。なお世界では03年にドン・キング氏がプロモートした米アトランティックシティーでの8大世界戦が、1興行での世界戦では最多記録。