<東京女子プロレス>◇8日◇名古屋国際会議場イベントホール
インターナショナル・プリンセス王者のSKE48荒井優希(26)が遠藤有栖の挑戦を退け、同王座最多タイとなる4度目の防衛に成功した。乃蒼ヒカリ、伊藤麻希、辰巳リカと並ぶ最多タイ。「もっともっと防衛したい」。試合後に次期挑戦者として名乗りを上げた宮本もかを倒せば、新記録となる。
勝利後、遠藤に対し「強すぎるよ」と語った荒井だが、王者の強さを見せつけた戦いだった。序盤の攻防でも相手の攻撃を受けながらもどこか余裕のある対応。長い足を生かした強烈な蹴りで場外に蹴落とすと、苦しい表情の相手を上からにらみつけた。エルボー合戦では劣勢に立たされたが、遠藤の右手をつかみ、これでもかと右足の強烈な蹴りを顔面に浴びせ逆転。最後は1度防がれたFinallyを再びさく裂させ、リングに沈めた。
デビュー4カ月しか違わない“同期”で同い年の遠藤とは練習からいつも一緒だった。「一番自分のそばにいて刺激を与えてくれた選手。プロレスを楽しいと思わせてくれた」。プライベートでも仲が良く、切磋琢磨(せっさたくま)しながら今は2人ともベルトを持つまでに成長した。「今度はもっと大切なものをかけて戦おう」とエールを送った。
他選手たちは、練習や試合会場では「普通のプロレスラー」と口をそろえる。それがステージに立てば華やかなアイドルとして全く別の顔に。「違う人みたい」とオーラに驚かされるという。多忙な中、二刀流として両方のファンをしっかりつなぎ留め、半年以上ベルトを守ってきた。この日SKE48のメンバーは東京でのイベント。今回はプロレス優先となったが、今年初のお膝元である名古屋での大会を最高の結果で終えた。「他の選手に比べて参戦できる機会が少なくて、苦しい気持ちもあったけど、防衛できたことは自信になる」。ぶっつけ本番に近い状態で参戦することもあるが、合間を縫ってトレーニングを重ねてきた。
宮本との対決は22日幕張大会に決まった。最近はタッグを組むこともあり「1年目の荒井を作ってくれた人。ずっと戦いたいと思っていた。よろしくお願いします」。王者でありながらおごることなく、自身も記録への“挑戦者”として次なる戦いに挑む。