プロボクシング元WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者で現WBA世界フェザー級2位のスティーブン・フルトン(30=米国)が約1年2カ月ぶりにリング復帰する。
14日(日本時間15日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナでWBA世界同級5位カルロス・カストロ(30=米国)とのフェザー級10回戦を控える。13日(同14日)には同地で前日計量に臨み、125・6ポンド(約56・97キロ)でパスしたカストロに対し、フルトンはリミット126ポンド(約57・15キロ)でクリア。昨年7月、井上尚弥(31=大橋)に8回TKO負けを喫して以来の再起戦に向けて準備を整えた。
計量クリア後、笑顔でガッツポーズをつくるなど、リラックスした表情を浮かべたフルトンは試合前会見で「間違いなくKOを狙う。そう自分自身に宣言し、カムバックするためにここにいる」と再起戦に向けて気合を入れ直した。現在、正式に転向したフェザー級で世界ランキングはWBA2位を筆頭にWBC7位、WBO8位に入っている。フルトンは「フェザー級で世界ベルトを持っているのが誰であれ、自分は準備できている」と静かに燃えていた。
米誌のインタビューでは、井上戦を振り返り「自分に怒っている。井上戦はもっと準備しておけば良かった。あの時、ベストの状態でいられなかった自分に怒っている。ボクが井上に勝てたとか、負けたとか言っているわけではない。ベストの自分の方が、あの時の自分のパフォーマンスよりも優れていた。それが腹立たしい。自分自身を見直さなければならなかった。多くを学び、プロとして、また個人的にも自分を磨く必要がある」と自らを律していたという。
この間、担当トレーナーを変更。指導を受けていただったワヒド・ラヒム氏はマネジェーに専念し、新たにボジー・エニス・トレーナーとコンビを組んだ。新たなトレーニング環境で再起を目指してきたこともあり、フルトンは「見た目から変わることを期待してください」と自信を示した。フェザー級でも世界王者となれば、近い将来、階級変更する見通しの井上とリマッチする可能性も出てくる。「その日」に向け、フルトンは3連勝中となるカストロとの世界ランカー対決を制することに集中している。