<プロボクシング:フェニックスバトル122大会>◇25日◇東京・後楽園ホール
東洋太平洋ミニマム級王座決定12回戦が行われ、同級6位石井武志(24=大橋)が新王者となった。無敗だった同級5位ジョン・ケビン・ヒメネス(20=フィリピン)とアジアのベルトを懸けて拳を交え、3-0(115-113、116-112×2)の判定勝利。タイトル初挑戦で王座獲得に成功した。
序盤からプレッシャーをかけて左右フック、左ボディー、左フックなどを駆使して攻め込んだ。接近戦でも負けじと打ち合い、最後に競り勝った石井は「まだ(王座獲得の)実感がない。世界には強いヤツがたくさんいて、そういった選手に勝って初めて王者だと思う。ヒメネス選手は思っていた以上に強くてやりにくかった。今回は正直、12回戦い貫くつもりで練習からやってきた」と振り返った。
昨年9月、当時、世界ランカーだったリト・ダンテ(フィリピン)に判定負けし、プロ初黒星を味わった。「フィジカルは昨年負けた時から自信があったが、今回はあの時の反省を生かすことができた」と強調。試合途中には尊敬する同門のWBO世界バンタム級王者武居由樹(28)から技術的アドバイスも受けながらアジア王座を奪い取った。
初タイトル挑戦に備え、単身でオーストラリアに約2週間の武者修行を敢行。同級からバンタム級までの世界トップ級ボクサーとスパーリングを重ね、心身ともに研さんを積んできた。
「つまらない試合をしましたが、次につなぐことできた。世界の強豪を倒していきたい」と決意を新たにした。
福岡・うきは市出身でキック時代は大和KICKで第2代52・5キロ級王座を獲得した。キックでは自らの適正階級がないため、尊敬する元K-1スーパーバンタム級王者で現WBO世界バンタム級王者武居の背中を追って21年からボクシングに転向。22年には全日本ミニマム級新人王を獲得していた。【藤中栄二】