戦後初のプロボクシング東洋王者で金子ジム初代会長の金子繁治さんの孫・佳樹(26=金子)が祖父に続き、東日本新人王を狙う。11月3日、東京・後楽園ホールで開催される第81回東日本新人王決勝の出場選手の会見が5日、東京ドームシティのblue-ing!で行われ、金子がウエルター級決勝で拳を交える福永啄巳(24=青木)と並び立った。金子は「この試合、何としても勝てるようにしっかり準備していきたい。当日は最高のパフォーマンスをおみせできるように頑張ります」と気合を入れた。
祖父がジム会長、父賢司氏がトレーナーというボクシング一家に誕生したものの、金子は幼少時代から野球一筋だった。東海大菅生高では強打の外野手としてプレー。3年時だった16年、西東京大会決勝で八王子学園八王子に延長11回の激闘の末に敗れ、甲子園切符を逃した。プロを目指して関東学院大に進んだが、コロナ禍もあって断念。不動産系の会社に入社したものの退社し、父賢司氏と話し合った上で、プロボクサーの道を選択した。
2代目会長の伯父健太郎氏の続き、会長になることを想定しており「祖父が作り、伯父が引き継いだジムなので、いずれ継ぐことになるのではあれば、ボクシングをすれば今後に生きると思った」と明かす。祖父は1950年(昭25)の第8回大会で東日本新人王となっている。金子は「もちろん祖父と同じ新人王を取れればうれしい。1つの目標ではあるが、さらに強くなっているためにボクシングしている。通過点として1戦1戦やっていきたい。やるからには祖父と同じレベルまでいきたい」と意気込んだ。
現在、金子は4戦全勝4KOと快進撃を続ける。福永とは今年3月にノンタイトル4回戦で対戦し、1回TKO勝利を収めている。リベンジを狙ってくる福永に対し、金子は「相手もそこから3戦やって長いラウンドも経験している。自分はKOを狙うことなく、自分のボクシングがしたい」と静かに燃えていた。