ボクシングIBF世界ライトフライ級タイトルマッチの前日計量が11日、名古屋市内で行われた。試合は12日に愛知県国際展示場で行われる。
挑戦者の同級2位矢吹正道(32=LUSH緑)はリミットを200グラム下回る48・7キロ、王者シベナティ・ノンシンガ(25=南アフリカ)も同ウエートでクリアした。
矢吹は22年3月に寺地拳四朗(BMB)とのダイレクトリマッチに敗れてベルトを失って以来の世界戦。その間に左アキレス腱(けん)を断裂するなど引退危機と直面しながら、再び世界王者に返り咲く挑戦権を得るまでに戻ってきた。
王者ノンシンガについて「想定した通りのいい選手」と言い、「今まで長くチャンスを待っていた。やっときたなという思い」と2年7カ月の歳月をかみしめた。
試合の前に「体重」は最大の壁だった。「減量は毎回、苦しんでいるんで」。2年7カ月の間、現役続行を決めてから何度もフライ級に上げることを具体的に検討してきた。「世界戦ができるならこの階級にとどまる」の執念があり、今回の世界挑戦となった。
少年時代は暴走行為など「やんちゃ」を繰り返してきたが、精神的にも肉体的にも「大人」に成長した。試合に向けて「技術的なことは言えないが『不屈の闘志』。最後までリングに立っています」。938日ぶりの王座戴冠へ、気合をみなぎらせた。【実藤健一】