【新日本】ザックが投げ技3連発で内藤哲也を下し初戴冠「ベルトは取ったけど新日本にいます」

IWGP世界ヘビーのベルトを巻き歓喜のザックらTMDKのメンバー。(左から)藤田晃生、マイキー・ニコルス、ザック・セイバーJr.、シェイン・ヘイスト、ハートリー・ジャクソン (C)新日本プロレス

<新日本:両国大会>◇14日◇東京・両国国技館

メインイベントでIWGP世界ヘビー級王座戦が行われ、今年のG1クライマックス覇者ザック・セイバーJr.(37)がザック・ドライバー、セイバー・ドライバー(旋回式ザック・ドライバー)、変形のザック・ドライバーと投げ技3連発で24分41秒、王者内藤哲也(42)から執念でカウント3を奪取して歓喜の初戴冠を果たした。

ザックは勝利後「前にも言ったけど、時代は変わって新しい時代に突入した。まぎれもなくザック・セイバーJr.の時代だ! 新しい新日本はTMDKのオレンジ色に染まるんだ!」と宣言した。

ザックは8月のG1決勝・辻陽太戦では、プロレスリング・ノア時代に指導を受けた小川良成へのオマージュとして4の字ジャックナイフ固めを繰り出した。この日のIWGP王座戦では鈴木みのる率いる鈴木軍への感謝を込めてゴッチ式パイルドライバーも決めた。「ザック時代」に突入はしたが、先人へのリスペクトを忘れることはない。

もちろん前王者・内藤についてもだ。「内藤は心技体すべてを新日本プロレスに注ぎ込んでいる。本当にリスペクトできる選手だ。G1で優勝した時は自分のレスリングスタイルを示そうとサブミッションで優勝を勝ち取った。今日も内藤を関節技で絞め上げ、腕と足を痛めつけたが、彼はギブアップを拒んだ。内藤はチャンピオンではなくなったが、強いことに変わりはない。スタボーンなバスタード(頑固なクソ野郎)なんだ」と敗者に最大限の賛辞を贈った。

試合後のリング上で「内藤さん、心配しないで。ベルト取りましたけど、ずっと新日本プロレスにいます」と宣言したザックのもとに、SANADA、海野翔太、鷹木信悟が次々と現れて王座挑戦を直訴した。「明日考えます」と返事を保留したザックだが、もともと決まっていた20日・英ロンドン大会でのSANADA戦を王座戦として行うことについては二つ返事で「やりましょ」と承諾した。

「僕はイングランド人。IWGP世界ヘビー級のベルトを巻いて母国に戻るんだ! 待ち切れないよ! 5回フライアップ(フルイングリッシュブレックファスト)を食べて、サンデーロースト(日曜日に供される英国伝統の食事。ローストした肉、ジャガイモに、ヨークシャー・プディング、ファルス=肉詰め、野菜等の付け合わせとグレイビーからなる)もたいらげれば体重もヘビー級の100キロくらいになると思う」と、母国凱旋(がいせん)へ向けて最高の笑顔を見せていた。【千葉修宏】