プロボクシングWBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)が自身初の世界戦KO勝ちを目指し、2度目防衛戦に備える。24日、東京・有明アリーナで同級10位ユッタポン・トンディー(31=タイ)とのV2戦に臨む。5日、横浜市の所属ジムで練習公開した。シャドーボクシング、指導を受ける元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(41)とスティック型ミットを活用したミット打ちを披露し、軽快な動きをみせた。
今年5月、当時のWBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝利で王座獲得し、同9月には元WBCフライ級王者比嘉大吾(志成)に判定勝ちし初防衛にも成功。ただ世界戦で判定勝利が続いたことを受け、武居は「自分の中で、判定で勝つことは納得していないので、今回こそは、バチッと倒して勝ちたいなと思っています」と3戦ぶりのKO勝利へ意欲を示した。
20年にプロデビューした31歳のユッタポンは無敗挑戦者となる。WBOでは10月にランキング入りしたばかりだが、WBAアジア王座(日本未公認)を獲得し、昨年2月にはWBAランキング入りしていた。アマ経験豊富で国際大会優勝経験だけでなく、オリンピック(五輪)連覇の前WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)にも勝利した経験がある。所属ジムの大橋秀行会長(59)は「井上尚弥と同じく、武居も今年3試合目。今回もなかなかの強敵。これに勝てば来年、また武居も大きく伸びるのではないかと思う相手を選びました」と説明した。
武居は「K-1時代、タイ人選手とはあんまり良い内容ではなかった。振り返るとタイ人の独特なリズムに自分も合わせてしまい、ずるずると判定にいってしまった記憶があるので。そこを生かして本当に自分のリズムで自分が戦いたいように戦おうかなと。今回ここで、全部を払拭(ふっしょく)したいなと思っている。自信を持って清算するいきたい」とK-1時代からの“因縁”をすべて清算する覚悟を口にした。
指導を担当する八重樫東トレーナー(41)は「1発で倒すにしろ、ダメージを蓄積させるにしろ、KOに持っていくような戦い方、ダメージを負わせるような武居本来のアグレッシブな戦い方をすればKOにつながると思っている」と大きな期待を寄せていた。