【ONE】ナカタニと戦う若松佑弥は仏像彫刻で精神研ぎ澄ませ「自分の生きざまを出す」

フェイスオフでにらみあった若松(左)とナカタニ (U-NEXT公式Xから)

7日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONEファイトナイト(FN)26」のフライ級MMAでギルバート・ナカタニ(31=米国)と戦う同級2位の若松佑弥(29=TRIBE TOKYO MMA)が試合前のインタビューに答えた。一部抜粋で紹介する。

若松は昨年7月に中国の実力者シェ・ウェイにKO勝利し、今年1月の日本大会ではダニー・キンガッドを判定で下し2連勝中。前王者デメトリアス・ジョンソンの現役引退に伴い、ONEフライ級MMAの世界王座は現在、空位。タイトル挑戦を狙う若松にとって今回の試合は落とせない。

-コンディションは

「コンディションはめちゃくちゃいい。今までで1番です。新しいことが見せられるなっていう感じです」

-この期間、プライベートでは何か変わったことはありましたか

「そうですね。2人目が生まれたのは変わらずなんですが、今ちょっと家族と離れています。試合前の追い込み期間は離れて別々で暮らしている状況ですね。やっぱり子供がいると風邪をもらったりとか、食事の面だったりとか、そういうものも大変だったりするので。あと睡眠の質とかも変わります」

-対戦するギルバート選手について、最初にオファーを聞いた時は

「全然知らない相手だったので、沢山あった映像を見ました。アメリカ人選手との対戦はあんまりないので良いなと思いました」

-選手としての印象は

「思い切りが良くて、全てできるタイプ。そして気持ちの強い選手だと感じました」

-言える範囲で、相手の強みや弱み、警戒点などはどう分析しますか

「やっぱり自分自身が気を抜かないことは大切。相手は全局面でフィニッシュを狙うだろうし、こちらも狙うので、そこのバランスというか、行き急ぎすぎない。その上で消極的にならない。戦いのキワだったり、集中すべきところはより意識をする。寝技もそうですが、打撃もある程度強い選手だったら誰でも危ない。相手はパンチが強く、特に右のパンチを警戒しないと。そしてパワーも強いと思うので、そこでも負けないようにしたい」

-想定する試合展開、フィニッシュ方法は

「スタンドパンチでもグラウンドでも仕留めることはできるし、判定でもどんな手でも勝つことを考えています。ただ、チャンスがあったらやっぱり倒しに行きます。面白くない判定で勝っても仕方がない。最後の1秒まで倒しにいくか、もしくは開始1秒で速く倒すか、そのようなイメージです。直近の2試合以上に進化した姿を見せたいと思っています」

-DJが引退して現在、フライ級王座は空位です。この試合に勝った場合、王座決定戦への挑戦も意識していますか

「そうですね。やっぱりONEのベルトが欲しいので、相手は誰でも良いのでタイトルマッチをやってベルト巻きたいと思っています。この試合でしっかり勝ってタイトルマッチをお願いしたいですね」

-モラエスとのリマッチも頭にはありますか

「モラエスでも誰でも本当に良いです。ONEが用意してくれた相手でタイトルマッチをやりたい」

ー自身のインスタに仏像彫刻の投稿をしていますが、制作した不動明王の作品について教えてください

「宮本武蔵をテーマにした『バガボンド』という漫画をずっと前から読んでいて、戦いの前に武蔵が仏像を刀で彫るんですけど、その影響を受けました。その意味は、弱い自分と向き合うためだったりざんげの意味だったり色々あると思います。去年7月くらいに縁があり、仙三さんと一緒に彫る体験をしました。そこで今の先生とあったのですが、彼が自分と同じ鹿児島県出身というのもあるし、体験をしたお寺自体にいろいろな縁がありました。仏像彫りはすごく楽しいし、何より集中できます。仏様とかそういうものを彫ることによって精神が研ぎ澄まされる感覚があります」

-今回の不動明王の作品にはどんな意味を込めていますか

「自分の魂というか、まっすぐな想い。格闘技だったり人生への想いを生き写す感じで。あとはシンプルに、不動明王みたいなメンタルじゃないですけど、不動の心を得るくらいの想いで彫りました」

-最後にファンへメッセージを

「前回のキンガッド戦から、これまでやってきたこと、格闘技以外のことも含めて全て出します。自分の生きざまを出す戦いを見せるので、しっかり見てください。あとONEフライ級は僕が1番強いと思っているので、それを世界に知らしめます」