【ボクシング】元統一王者・黒木優子「涙が止まらなくて」約1年ぶり世界王座返り咲き成功

WBA女子世界ミニマム級王座決定戦 黒木優子対ソ・リョギョン 10回判定勝ちで新王者となり涙を流す黒木(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:フェニックスバトル128大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

元WBA、WBO女子世界アトム級王者黒木優子(33=真正)が1階級上げ、約1年ぶりの世界王座に返り咲いた。現役の医師ボクサーで同級7位のソ・リョギョン(33=韓国)とのWBA女子世界ミニマム王座決定戦に臨み、3-0(96-94×3)の判定勝利。24年1月、松田恵里(TEAM10COUNT)に敗れて王座陥落して以来の世界ベルト奪回に成功した。

黒木は「勝った負けたは大事で世界王座返り咲くのは良かったですけど。(山下正ジン)会長に教えてもらったこと何も出せなくて。涙が止まらなくて」と泣きながらベルトを手にした。

サウスポースタイルから左ストレートを軸に攻めた黒木は4回には鼓膜が破れるアクシデント。ファイタータイプのソの左右フックを浴びながらも、果敢に連打、ボディー攻撃で応戦。競り合いの展開を制し、「(ソが)変則的な感じで手が長くパンチが読みずらかった。ジャブが当たらなくて狂わされました。笑って肩の力をぬいてジャブ、ワンツーを打ちました」と振り返った。

24年1月の王座陥落後、同9月、ヴィスター・シリデット(タイ)との再起戦に勝利して以来、約4カ月ぶりのリング。山下会長とともに「ラストチャンス」と銘打って臨んだ世界戦だった。黒木は「今日の内容で世界王者というのは…。25年は世界王者というボクシングをしていきたい」と力強く言い切っていた。【藤中栄二】