人気女子プロレスラーのウナギ・サヤカ(38)が3日、後楽園ホールで記者会見を開催。2月16日に同所で行われるウナギの自主興行『殿はご乱心 我が名は』で対戦する里村明衣子(45)と顔を合わせた。
同興行は後楽園ホールにおける初の女子ワンマッチ興行だが、会見は序盤から不穏なムードが漂った。里村はまず「私は昨年の7月末に引退発表してから、日本に戻ってきて試合をし始めましたけれども、今のところ負けなし、最高の里村明衣子の状態でリングに上がっています。ただね、すごく心配です。私の攻撃にウナギ・サヤカが耐えられるか、スタミナがついてこれるか、ここが非常に心配です。10分、いや、5分もたないんじゃないかなって思うんですよね。私としては、興行史上最短の記録を作れるので、それに対しては狙っていますけれども、まあ、それをさせたくないなら頑張ってください」とウナギを挑発した。
一方、キャップ、スタジャン、ジーンズと全身ルイ・ヴィトン姿の見るからに“チャラい”ウナギが、里村について「プロレスに対しての根っこだったりだとか、考え方がとても柔軟で。見るからに堅物じゃないですか、里村明衣子という存在は。本当に若い時からずっとプロレスのことを考え続けてずっと生きてきた。そういうだけにしか見えてなかったんですけど、すごい柔軟に今の時代を生きているプロレスラーだなってすごく感じていて。なんか一緒じゃんって結構思ってます」とたたえ、「私は受け取りたいと思ってます。里村明衣子の気持ちも受け取って、生きていきたいと思っているので。私は里村明衣子からちゃんとバトンを受け継いで、女子プロレスラーとしてこれからもたくさんのものを残していきたい」と“継承”への決意を表明しても、里村の様子は変わらなかった。
里村は、ウナギの選手としての評価について聞かれると「試合をしてみないと分からないですし、今こうして言葉が出てこないっていうのは、これが評価なんじゃないでしょうか」と厳しいコメント。ウナギが「最初から負けると思って戦うバカがどこにいんだよ!」とアントニオ猪木の有名なセリフになぞらえて意気込みを示した後、仮に午後4時開始の同興行がわずか10分程度で終わってしまった場合に「あとは物販します。ないですけど、5分とかで終わったらビンゴ大会でもしようかな」と発言したことに激怒した。
里村は「試合以外でそういうところを考えている時点で、何か勘違いしてるんじゃないかなと思いますよ。何のための興行なのか。里村対ウナギ・サヤカの試合じゃないの? まずはリング上だろ!」と怒気を含んだ言葉を投げかけ、さらに記者との質疑応答が終了した後にも「ちょっといいですか?」と自らコメントを“追加”。「私はね、もっとテンションを上げるためにね、2・16の試合に対して、なんか燃えたぎる何かがあるんじゃないかと思ってここに来たんだよね。なんか起爆剤となる言葉とかないのかな。もっとメーター上げろよ」とウナギをにらみつけた。
ウナギは「そんなに、逆に求めてくれてたんですね。里村明衣子はむしろプロレスの試合とリングの中だけで魅せろ的なタイプのレスラーだと思ってたんで。ぶっちゃけ、この会見にそんな、そこまで熱い気持ちで臨んでいてくれたなんて、逆に私はとてもびっくりしています。でも安心してください。正直、私もこの試合のためにいろいろ動いています」と話し、里村に向かって「堅物めいめい」と呼びかけた。
里村が「全然上がんねえよ、そんなんじゃ! 何がめいめいだよ」とつれない返事をすると、ウナギは「私はまじで里村明衣子に対して、ただの鬼だと思ってたよ。ずっと顔怖いしさ。どの試合も全部、顔怖いしさ。でも私がこのワンマッチという形で、あなたのそのただの鬼だけの顔を、仮面を、もう剥がしてやろうと思ってます。堅物めいめいちゃん、楽しみにしててください」と宣戦布告。
里村は「このキャリアになりますと、そしてこの年になりますと、何を言われても、何をされても、揺るぎません。今の時点で勝ちが見えます。それを揺るがしたいんだったら、当日までもっとテンション上げてこいよ」と会見を締めくくった。まさに鬼の形相の里村に「強いのは里村明衣子ですが、勝つのはウナギ・サヤカです」というウナギが、ひと泡吹かせることができるのか。はたまた試合が5分以内で終わり、ビンゴ大会になってしまうのか。注目の一戦だ。【千葉修宏】