全日本プロレスは5日、都内本社で記者会見を行い、9日後楽園大会で開催される世界ジュニアヘビー級王座戦を戦う王者MUSASHI(34)と挑戦者・佐藤光留(44)が顔を合わせた。
2000年2月にパンクラスでデビューした佐藤は、今年レスラー生活25周年を迎える。それを記念して、普段は釣り仲間で前日8日にIWGP世界ジュニアヘビー級王座防衛を果たしたエル・デスペラード(新日本プロレス)ら、ジュニアのトップ選手を集めた自主興行の開催も考えている。
佐藤は「日本のプロレスの文化、ジュニアヘビー級のトップどころを一堂に集めて試合をしてみようと思いました。そうすると、その言ってる本人が丸腰ってわけにはいきませんから、世界ジュニアのベルトがおのずと必要となってくる。MUSASHI選手、むーちゃんですね、申し訳ないんですけども、きっちりいただいて、佐藤光留25周年イヤーを飾る通行手形にしてやりたいなと思います」。ベルトを手に各団体の選手たちに自主興行参戦を呼びかけると意気込んだ。
ただ佐藤には現時点で、各団体ジュニアのエース級を呼ぶための資金がないという。そこで考え出したのが“むーちゃん”で金もうけすること。佐藤はMUSASHIの愛称むーちゃんの名付け親だが、今後は“むーちゃん使用料”を徴収していくと説明した。
「グッズを作れば作るほど、みんなが名前を叫べば叫ぶほど、佐藤光留にお金が入ってくる仕組みを作ればいい。ざっと計算したところTシャツ1枚につき525円のロイヤルティー(ライセンス料)が入ってくる。MUSASHI選手のTシャツ、非常に売れてるらしく、所属になってから今まで1500枚売れてるらしい」と話し、1500枚×525円の78万7500円が「僕に入ってくる」と力を込めた。
さらに「みんなが“むーちゃん”と1回呼ぶごとに、各媒体で(ニュース等で)流れますから。その権利は佐藤光留が持っているってことですから。皆さまが1回会場でむーちゃんと呼ぶごとに、僕に12.3円入る」と主張。満員の後楽園ホールの観客1500人が1回むーちゃんコールするたびに1500人×12.3円の1万8450円が佐藤のふところに入り、1興行では「100万ちょっとぐらい入ってくる」と予想した。
佐藤は、鈴木みのるが社長を務めるアパレルショップ「パイルドライバー原宿」の運営に携わっており、「ゴッチ式パイルドライバーっていうのをTシャツにしていいのって、実は商標登録取ってるウチだけなんです。特許の申請の方法とか、どうやったらそれがお金に変わるかっていうのも多分プロレス界で僕(鈴木に次いで)2番目に詳しいんです。これはもう(全日本プロレスやMUSASHIは)手も足も出ないです」とドヤ顔を決めた。
なお、この会見中、MUSASHIの発言の番になると、斉藤ブラザーズの歌手デビュー曲「どっち?」が大音量で流され、発言をさえぎられるというお約束の展開に。最後にMUSASHIはようやく「チャンピオンだぞ、俺! しゃべらせてくれよ!」と切れて「佐藤光留選手! ベルト防衛したら、むーちゃん永久使用権利、いただきますよ! 文句ないでしょ!」と“逆要求”。世界ジュニア王座戦は“むーちゃん”の肖像権をかけた1戦となった。