「パンチくん」がいきなりMVPを獲得した。
元WBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守氏(50)が昨年12月、東大阪市に開設した「徳山ボクシングジム」の1期生で「パンチくん」の愛称で人気の小学5年生、西藤澪(れい)くん(11)が9日に大阪市内で行われたスパーリング大会に初参戦した。
2試合に挑んだパンチくんは、いずれも勝利を飾ってMVPに選ばれた。見守った徳山会長は「2戦とも積極的に仕掛けていき、相手が出てくるところを世界チャンプの徳山をほうふつとさせる左ジャブで出ばなをくじき、その後に連打をたたき込む見事な完勝劇でした」と逸材を確認した。
パンチくんは幼少時にキックボクシングの武尊に出会い、「格闘家魂」が覚醒。総合格闘技の道場に通っていた父浩さん(41)の後押しもあり、空手→総合格闘技→テコンドーをへて、ボクシングの徳山ジムの第1期練習生として入門した。
「戦うのが好き。もっとパンチの練習をしたいと思って、徳山さんのジムに入りました」
気合の入りようは格闘家としてのメンタルだけでなく、その風貌でも強烈に見せる。小学3年時、空手の大会で負けた時、自ら「気合を入れなあかん」とパンチパーマを直訴。ある格闘家が気合を入れるための髪形にインスパイアされた。ばっちりそり込みも入れたパンチパーマの小学生は、SNSで一気にバズった。
当面はキックボクシングでのプロデビューを見据え、最終的にはプロボクシングで世界王者を目指す「那須川天心ルート」を描く。徳山会長は「おなかを下して体調はよくなかったとしても、要所要所をしっかり締めての完勝。楽しみですよ」。
パンチパーマにそり込み、サングラス。昭和感、ふてほど感ただよう小学生が、目指す世界への第1歩を踏み出した。【実藤健一】
◆西藤澪(にしふじ・れい)くん。2013年(平25)11月17日、大阪・東大阪市生まれ。ちなみに「浪速の闘拳」亀田興毅氏と同じ誕生日。空手、総合格闘技、テコンドーを経てボクシングの徳山ジムに入門。4兄弟の長男で弟1妹2。139センチ、30キロ。右構えのオーソドックス。