「水戸黄門」格さん役の伊吹吾郎も歓喜、孫の遼平が5カ月ぶり再起戦勝利「印籠を出して勝てた」

判定勝利で再起戦を飾った伊吹遼平(右端)

<プロボクシング:ダイヤモンドグローブ>◇11日◇東京・後楽園ホール

ドラマ時代劇「水戸黄門」の格さん役などを演じた俳優伊吹吾郎(79)の孫遼平(29=三迫)が、約5カ月ぶりの再起戦を飾った。古森綾音(21=博多協栄)とのミドル4回戦に臨み、3-0(38-37×2、39-36)の判定勝利を収めた。 長身サウスポーの相手に対し、接近戦からの左フック、ワンツーを狙った。最終4回には左フックでダウンも奪い、競り勝った伊吹は「最後にダウンを取るまでは勝ちはないと思っていった。ほっとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

昨年9月、東日本新人王ミドル級準決勝で吉野健二(角海老宝石)に敗れて以来、約5カ月ぶりの再起戦だった。吉野に連敗を喫して1度は現役引退が頭によぎったという。進退を思い悩んでいた試合1カ月後、祖父から「練習は始めたのか?」と現役続行前提で電話連絡を受けたことで「引退は今ではない」と決心。すぐにトレーニングを再開していた。

この日の試合会場には、祖父吾郎も3試合ぶりに応援に駆けつけた。祖父から譲り受けた印籠を掲げながら入場。伊吹は「本当は倒したかったが、何とかギリギリで勝てた。祖父に勝ちを見せるのが今日の目標だった。印籠を出して勝てて良かった」と笑みも浮かべた。次戦は自身3度目エントリーとなる東日本新人王ミドル級1回戦で、デビュー戦となるジュディ・クレッグ(リングサイド)と拳を交える。【藤中栄二】